メディアを信頼しますか?メディアの見方が変わってきています

世界中で「フェイクニュース」が騒がれていますが、このペーパーでは、本当にメディアの信頼の危機があるのかどうかを問います。

信頼の危機が声高に騒がれていますが、メディアに対する人々の信頼に問題があるということが「メディアを信頼する?メディアの見方が変わってきている」掲載の調査結果から分かりました。このペーパーでは、28カ国27,000人を対象とする調査を行い、メディアの信頼危機の現実を考察しました。

この調査から、世界的にメディアの信頼の危機はないことが分かりました。しかし、先進市場においては、特にデジタルプラットフォームに注目すると、危機はないにしても信頼に問題があることが判明しました。

世界的に、35歳以下の人々は、50歳以上の人々よりもはるかにデジタルプラットフォームを信頼する傾向があります。一方、ベビーブーマー世代は、ミレニアル世代よりも積極的にテレビやラジオを信頼する傾向があります。しかし、新聞や雑誌などのプリントメディアへの信頼について言うと、全ての年代に一貫して信頼があります。

ペーパーによると、人々が最も信頼するのは「実生活で知っている人々」、次に「テレビやラジオ」「新聞や雑誌」「ウェブサイト」が続き、最後に「インターネットを通じて知っている人々」が来ることが分かりました。デジタルコミュニケーションへの信頼レベルが低いのは、製作費が高く販路が限られているテレビ、ラジオ、プリントメディアなどの伝統的メディアに比べ、参入障壁が低いため、品質や厳格さの認識に影響していることが理由になっている可能性があると、ペーパーは論じます。

しかし、信頼の違いは、新興市場と先進市場を比較したときに最も顕著に現れます。信頼のレベルについては、新興市場の方が若干高い程度ですが、メディアへの信頼の推移では差が見られます。新興市場では、過去5年でメディアの信頼が「上がった」と答える人の方が「下がった」と答える人を上回りました。しかし先進市場はその逆で、「下がった」と答える人の割合が、「上がった」と答える人の割合を15%上回っています。