トップメッセージ

 

新卒の皆様へ

これからのイプソスを創ろう

これまでの私のミッションは、会社組織のグローバル化でした。マーケティングリサーチ業界にもグローバル化の波が押し寄せ、世界的なネットワークが必要不可欠になる中、選択肢は二つ。自前でコツコツとネットワークを構築するか、あるいは、どこかと組むのか。それぞれの道を模索しながら、10年以上かけて、日本統計調査株式会社を母体にイプソスグループへの参入、シノベイト株式会社との合併と、グローバル化に一区切りをつけたところです。

そんな中、マーケティングリサーチ業界はさらに大きく変わろうとしています。その波をとらえ、既成概念を取り払い、「これからのイプソス」を創っていくために、みなさんのフレッシュな力を求めているのです。

市場の真の姿をとらえる醍醐味

激変する世の中で、市場が既存のマーケティング理論とかみ合わなくなってきています。そんな中、「市場の真の姿をとらえたい」というクライアントのニーズに、リアルタイムに応えられるパートナー。それが「これからのイプソス」の目指す道の一つだと言えます。

そんなマーケティングリサーチ業界をとりまく、ビッグデータやソーシャルネットワークといったテクノロジーはその有用な手段となり得ますし、積極的に取り入れていますが、すべては「消費者を理解する」という目的のためにある、ということを忘れてはなりません。

その点、イプソスには、世界中の消費者とその行動に関する膨大なデータが蓄積されています。つまり、「どんな時にどんなことが起きると、どんな人間がどんなリアクションを起こすのか」といったデータが、各国の文化風習の違いも含め網羅されたうえでしっかり咀嚼され、リサーチャーの血肉になっているということです。

だからこそ、イプソスのクライアントである、世界で最高水準のマーケティング投資をするような BtoC 企業は、テクノロジーという「手段」に飛びつくのではなく、消費者を理解するという共通の「目的」を持ったパートナーであるイプソスに、こうしたテクノロジーのコントロールを期待しているわけです。

もし、みなさんが新しいテクノロジーに興味があるならば、すでにビッグクライアントとのパートナーシップが構築済みであり、テクノロジーを活用する機会には事欠かないイプソスという環境は、きっとダイナミックな経験につながることでしょう。

スペシャリスト×コラボレーション=最高のチーム

競合他社とは大きく異なるイプソスの基本的な考え方に、「コラボレーション」が挙げられます。通常、マーケティングリサーチ会社は、業界・業種別やクライアント別に組織が分かれていますが、イプソスは「ブランド強化」「製品開発と市場予測」「市場理解とブランド成長」「顧客ロイヤリティ構築」といったかたちで、専門分野ごとに組織が分かれ、プロジェクトごとにスペシャリストが「協働」するというスタイルなのです。

これは、「専門特化によって人は一流になる」という考え方に基づいています。マイケル・ジョーダンという、米国の伝説的バスケットボール選手をご存じでしょうか。彼はバスケットボール選手としては世界の頂点を極めるほどの高い身体能力・運動能力を誇りました。しかし、野球選手に転向したところ、彼ほどの能力を持ってしても、マイナーリーグ止まり。この逸話が示すように、能力とは専門特化とセットで磨かれる、逆に言えば、中途半端なジェネラリスト指向はプロフェッショナリズムからかけ離れてしまうのです。

私はいつも「顧客の課題を解決するために、世界中のイプソスグループの同僚に、どんなスペシャリストがいるのかを把握して、最高のチームを組みなさい」と言っています。自分自身がすべての分野のスペシャリストになるなんてことは不可能なのですから。そんな「コラボレーション」によって、クライアントのビジネスの成功に貢献すること。それは、手がけた商品を市場というステージでスターダムにのし上がらせる、そんな達成感に満ちあふれた仕事だと言えます。

ビジネスパーソンとして生きていく限り、データから市場を読み取るスキルは備えていて損になることはありませんし、今後さらに重宝されることは予想に難くないでしょう。そんな「手に職」を、さらに「専門特化」させ、グローバルなスペシャリストを目指したい方のご応募を心よりお待ちしています。