イプソス世界メンタルヘルスデーレポート

イプソスの世界メンタルヘルスデーレポートの第5版は、31カ国を対象に、人々のメンタルヘルスに対する認識と、医療制度がメンタルヘルスをどのように扱っているかについて調査したものです。
主な調査結果は次のとおりです。
- 世界中で、ほとんどの人がストレスを感じています。31か国の平均では、5人に3人強、62%が、少なくとも1回は日常生活に影響が出るほどのストレスを感じたことがあると答えています。ストレスのレベルは、トルコの76%という高い数値から、日本の44%という低い数値までさまざまです。全体的に、ストレスを感じている女性の割合(66%)は、男性(58%)よりもわずかに高くなっています。
- Z世代の女性たちは苦闘を続けています。Z世代の女性たちは落ち込みを経験する割合が最も高く、世界レベルでは40%の女性が、数週間以上にわたってほぼ毎日、悲しみや絶望を感じるほど落ち込んだ経験が何度かあると答えています。
- メンタルヘルスは依然として最大の懸念事項です。当社の最新の医療サービスレポートによると、45%の回答者がメンタルヘルスを自国が直面している主要な健康問題の1つとして挙げています。31か国で、がんが 38%で2位、ストレスが31%で続いています。
- 若い世代ほどストレスにより仕事を休んでいます。Z世代の大多数 (54%、世界各国平均) は、過去1年間に仕事に行けないほどのストレスを感じたと回答しています。ミレニアル世代の数字はわずかに低くなっています(47%)。より一般的には、調査で尋ねられた各要素において、年配の人はストレスを感じていると回答する割合が低くなっています。
- 心と体の健康は同等とみなされています。4人中3人強(76%、世界各国平均) が、心と体の健康とは同等に重要だと答えており、31か国すべてで過半数がそう答えています。心と体は同等とみなされているものの、自身の心の健康(60%)よりも身体の健康(72%)についてよく考えるという人の方が多いようです。
- 医療制度は身体的な問題を優先していると見られています。国民は、医療専門家が依然として身体に重点を置いていることが多いと考えています。31か国の平均では、自国の現在の医療制度では身体の健康が精神の健康よりも重要視されていると回答した人が41%、精神の健康がより重要視されていると回答した人が13%、両者が同等に扱われていると回答した人が31%でした。

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調査手法
イプソスは、2024年7月26日から8月9日の間に、以下の国で24,668人を対象にオンラインで調査を実施しました。代表性を確保し、各国の既知の人口プロファイルに合わせてデータを重み付けするために割り当てが設定されました。サンプルは、ドイツとブラジルでそれぞれ約1,500人、オーストラリア、カナダ、フランス、英国、イタリア、日本、ニュージーランド、スペイン、米国でそれぞれ1,000人、アルゼンチン、ベルギー、チリ、コロンビア、ハンガリー、インドネシア、アイルランド、マレーシア、メキシコ、オランダ、ペルー、ポーランド、シンガポール、南アフリカ、韓国、スウェーデン、スイス、タイ、トルコでそれぞれ500人で構成されています。インドのサンプルは約2,200人で構成され、そのうち約1,800人が対面で調査を受け、400人がオンラインで調査を受けています。