トピックモデリング:消費者のインサイトを発見するための新しいアプローチ

消費者のトレンドは、マーケターやインサイト担当者が追いつけないほどの速さで出現し、定着し、そして廃れていきます。

例えば、ファッション業界では、ニューヨークやパリ、ミラノで開催されるファッションウィークを待って、流行の情報を入手していました。雑誌とその著名な編集者は、究極の「インフルエンサー」でした。今では、ソーシャルメディアのユーザーは、ブランドが追いつくよりも早くトレンドを取り入れたり、捨てたりしています。

これは、健康とウェルネスの分野でも見られます。2021年4月、若いインフルエンサーたちが、液体クロロフィルのドリンクやスキンマスクのニキビ除去、がん予防、デトックス効果を自慢したことで、クロロフィルに関するオンラインの会話が急増しました。栄養学界からの抗議にもかかわらず、2021年にはクロロフィルとクロレラのサプリメントの売上が17%増加し、同時期にクロロフィルウォーターの売上が356%という驚異的な伸びを示しました。

ソーシャルメディアをはじめとするオンラインプラットフォームにより、消費者は効果的に“運転席に座ること”ができるようになりました。彼らはインターネット上でブランド体験や製品の感想を共有するだけでなく、トレンドを決定したり、製品のイノベーションを開発したりしています(これについては次回ウェビナーでさらに詳しくご案内します)。消費者を追跡する役割を担うマーケティング担当者やインサイト担当者にとって、このような状況は、より迅速に行動を起こし、行動の変化を予測し、トレンドのシグナルをいち早く察知しなければならないというプレッシャーになっています。

しかし、これは従来のソーシャルリスニングのアプローチでは不十分な点でもあります。消費者が生み出す豊富なデータへのアクセスを提供する一方で、多くのユーザーは、必要なときに有用なインサイトを実際に見つけるための努力のレベルについて不満を抱いています。ソーシャルリスニングの本来の目的は、特定のキャンペーンやブランド、危機に対する消費者の反応を追跡することであり、新しいインサイトやアイデアを発見することではなかったことを考えれば、それも納得できます。

SynthesioのEmma Huffは、新しいブログ記事の中で、「トピックモデリング:新しいニーズを満たす新しいツール」について述べています。ソーシャルインテリジェンスの革新は、非構造化データをアクショナブルなインサイトに変えるための5年以上にわたる研究を製品化したものです。 その方法をご紹介します。

トピックモデリングは、ボトムアップ型の発見エンジンです。調査のパラメータやトピックを事前に定義するのではなく、AIエンジンにデータセットを指定し、会話をスキャンして関連するテーマに分類させるのです。これにより、以下のことが可能になります。

  1. 今までわからなかった質問に答えることができる
  2. 新しいトレンドや消費者のアンメットニーズなど、ソーシャルデータの「未知の部分 unknown unknowns」を検出することができる

トピックモデリングの詳細と、アンメットニーズやトレンド、新たな危機などの発見にどのように役立つかについては、こちらのブログ記事全文と、以下のビデオをご覧ください。

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