マーティン・ルーサー・キング Jr.の90回目の誕生日に90%が好意的な評価

アメリカ人の10人に7人は、公民権運動によって国は良くなったと考えています。

マーティン・ルーサー・キング Jr.の日を記念して、イプソスは、キング牧師ならびにその他多数の著名人(多くは著名なアフリカ系アメリカ人指導者)と社会運動に対するアメリカ人の態度を調査しました。平等な権利と待遇(およびその敵)をめぐる闘争に関する18の人物と組織のうち、マーティン・ルーサー・キング Jr.が最も高い好感度を得ています。アフリカ系アメリカ人98%、非ヒスパニック系白人87%を含む、全アメリカ成人の90%が、キング牧師を好意的に見ています。

マーティン・ルーサー・キング Jr.による黒人の平等な権利についてのメッセージのトーンは、アメリカ人の76% が「当時の歴史にちょうど合っていた」と答えていますが、6%は「あまりに強すぎた」、11%は「十分な強さではなかった」と回答しています。しかし、アフリカ系アメリカ人の間では、「十分な強さではなかった」と回答する人の割合が多くなっています(24%)。

キング牧師の次に僅差で人気のローザ・パークスについては、88%のアメリカ人が彼女を好意的に見ています。スポーツ選手の中では、ムハンマド・アリ(77%)が最も高い好感度を得ていて、ジェシー・オーエンス(57%)とコリン・キャパニック(41%)を上回りました。他に広く人気のある人物として、ハリエット・タブマン(78%)、ネルソン・マンデラ(77%)、マヤ・アンジェロウ(66%)、フレデリック・ダグラス(58%)、サーグッド・マーシャル(58%)がいます。

調査で質問されたすべての人物の中で、キング牧師が最も、黒人白人間の好感度の差が小さいことを示しています(11ポイント)。対照的に、以下の8つの人物と組織は、白人に比べて少なくとも40パーセントポイント以上高い好感度を、黒人回答者より得ています:ブラックパンサー党(56 ポイント)、W・E・B・デュボイス(52)、アル・シャープトン(51)、マルコムX(49)、コリン・キャパニック(49)、ジェシー・ジャクソン(44)、アイダ・B・ウェルス(42)、およびフレデリック・ダグラス(41)。黒人白人間の好感度の差は、白人の間であまり知られていないことが主な原因であるケースもあります。白人の73%がウェルズ、69%がデュボワ、44%がダグラスを知りません。しかし、他の黒人人物や組織の中には、好感度の差は白人回答者がそれらを好意的に見ていないという事実によるものもあります。これは特に、ブラックパンサー党(白人の間で55%が非好意的)、シャープトン(53%)、そしてカイパーニック(44%)において当てはまります。

調査の中で質問された社会運動の中でも、「1960年代の公民権運動」は、「国をより良くした」と考えるアメリカ人の割合が最も高いことが示されています(70%)。8%のみが「事態を悪化させた」と答え、14%が「何の違いもない」と答え、そして8%は「よくわからない」と回答しています。「公民権運動」に対する肯定的な認識は、白人と黒人の間で等しく共有されています(それぞれ72%)。Only

対照的に、「ブラック・ライヴズ・マター運動」は非常に偏極的で、米国成人全体の39%が「状況を改善した」と答えたのに対し、31%が「状況を悪化させた」と答えています。「ブラック・ライヴズ・マター」に関する見解は、人種によって大きく異なります:「問題が改善した」と答えたのは、黒人回答者58%に対し、白人回答者30%です。「ブラック・ライヴズ・マター」に対する見方は、年齢によっても大きく異なります。18〜34歳の成人では圧倒的に肯定的(改善54% vs 悪化22%)な見方が多いのに対し、55歳以上の成人はより否定的な見方となっています(改善30% vs 悪化36%)。

その他、「国を良くした」と広く認識されている運動として、「LGBTQ平等の権利運動」(改善46% vs 悪化23%)、「#MeToo運動」(改善45% vs 悪化22%)、そして「労働運動」(改善42% vs 悪化11%)があります。「ブラック・ライヴズ・マター」と同様、調査された運動の中には非常に偏極的なものもあります。そのうち次の2つ、「反ベトナム戦争運動」(改善31% vs 悪化21%)と「ネバーアゲイン/アンチ銃暴力運動」(改善30% vs 悪化24%)は肯定的な見方が若干上回っています。「ウォール街を占拠せよ」については、世論は均等に分かれており(改善19% vs 悪化19%)、「ティーパーティー運動」においては、ネガティブ(改善23% vs 悪化30%)な意見の方が上回っています。

 
調査について
これらは2019年1月11日~15日に実施されたイプソス世論調査の結果です。米国本土、アラスカおよびハワイから18歳以上の成人およそ1,235人のサンプルが英語でオンライン調査で回答しました。

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