Z世代の健康不安1位「がん」、2年間で13%増 2位「メンタルヘルス」も増加する一方、3位「ストレス」は4%減少

イプソス医療サービスレポート2025の「最大の健康問題」を日本人の世代ごとに分析しました。

調査の結果、Z世代が最大の健康問題として選んだ項目は「がん(44%)」で、一昨年の2位から13ポイント増加しました。次いで「メンタルヘルス(39%)」が多く、過去2年で15ポイント増加しています。一方、昨年まで1位だった「ストレス(38%)」は、ピーク時の42%から4ポイント減少しました。尚、他の世代での1位は、ミレニアル世代は「ストレス」、X世代は「がん」という結果でした。

グラフ1

 


調査結果
Z世代の最大の健康問題の1位は「がん(44%)」、2位は「メンタルヘルス(39%)」で、いずれもこの2年間で10ポイント以上増加(グラフ1)

「自国の人たちが現在直面している最大の健康問題はどれだと思いますか?」という質問に対し、Z世代で「がん」と回答した割合は44%となり、1位となりました。これは一昨年の31%から13ポイント増加しています。2位の「メンタルヘルス(39%)」も、一昨年の24%から15ポイント増加しました。一方、一昨年に1位であった「ストレス(38%)」は、ピーク時の44%から4ポイント減少し、3位となりました。

 

ミレニアル世代の最大の健康問題1位は「ストレス」、約半数が回答(グラフ2)

ミレニアル世代の最大の健康問題として最も多かったのは「ストレス(50%)」で、約半数が回答しており、一昨年の43%から7ポイント増加しました。2位は「がん(37%)」、3位は「メンタルヘルス(25%)」となり、過去2年間で上位3項目の順位に変化はありませんでした。

ミレニアル世代

 

X世代の最大の健康問題は「ストレス」、2位の「がん」は33%と2年間で13%の大幅減少(グラフ3)

X世代の最大の健康問題として最も多かったのは「ストレス(41%)」で、一昨年の37%から4ポイント増加しています。2位は「がん(33%)」で、一昨年から13ポイント減少しています。3位の「メンタルヘルス(24%)」は、過去2年間で5ポイント増加しました。

グラフ3

 

 

今回の調査結果について、イプソス株式会社代表取締役社長の内田俊一は以下のように述べています。

「本調査で、Z世代の健康不安の中で『がん』と『メンタルヘルス』が大きく伸び、『ストレス』を上回る傾向が明らかになりました。一方、ミレニアル世代やX世代では「ストレス」への不安が依然として最も高く、増加傾向が続いています。同じ「健康不安」というテーマであっても、世代によって関心の向きや捉え方が異なっていることが、今回の調査で可視化されたと言えます。本調査は今後も定期的に実施し、意識の変化を追いかけていく予定です。次回の調査結果も改めてお伝えいたします」

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