モビリティの未来ー自動運転、電気化、シェアリング

イプソスの新しいペーパーでは、モバイルの3つの主要トレンドに関する最新の消費者の考え方、自動車産業に与える影響、モビリティの将来について考察します。

Future of mobility | autonomous cars | electric cars | shared cars | Ipsos自動車産業は新しい時代の最先端に立っています。これまでの運転方法は、新しい技術によって大きく変化しています。私たちは、自動運転、電気化、シェアリングサービスというモビリティの3つの主要トレンドを統合する未来に向かって進んでいます。これらの技術を組み合わせることで、例えば、アプリで予約した無人タクシーが顧客を目的地まで送り届け、その後、最寄りのワイヤレス充電ポイントまでセルフ運転で行き、次の予約まで待機するというようなことが可能になります。

イプソスの最新の調査は、消費者がこの新しい交通・輸送パラダイムを受け入れる準備ができていることを示していますが、それは特定の条件下に限られます。「モビリティの未来(Future of Mobility)」 シリーズの最新のペーパーでは、イプソス自動車産業ナビゲーター調査(Ipsos Automotive Navigator)の結果に基づいて、業界に影響を及ぼす3つの主要トレンドに関する消費者の関心、好み、障壁、期待の現在のレベルを明らかにしています。

Three mobility trends | Ipsos

10項目の主要ポイント:

  1. 私たちは、自動運転車、電気自動車、シェアリングサービスというモビリティの3つの主要トレンドを統合した未来に向かって進んでいる。イプソスの調査によると、消費者はこれに備え始めているが、それは特定の条件下に限られる。
  2. モビリティの3つの主要トレンドのうち、電気自動車とシェアリングサービスは、自動運転車よりも消費者や政府関係者の支持を得ている
  3. 自動運転車の支持に対する大きな障壁は、やはり安全性に対する認識だ。無人自動車の自動車事故に関するメディアの見出しが影響しているのは間違いない。さらに、消費者は、自動運転車は主に個人的な用途ではなく商業的な用途であると考えている。支持を得るためには、業界は自動運転車を所有することの消費者利益を証明するとともに、技術開発に明確に焦点を当てる必要がある。
  4. 電気自動車に対する支持は世界的に高く、消費者は環境への配慮と費用対効果を主な利点として挙げている。しかし、走行距離が限られていることと充電インフラが十分に整備されていないことという2つの大きな障壁が、電気自動車の普及を阻んでいる。
  5. ヨーロッパの電気自動車市場のトップであるノルウェーは、政府の取り組みがモビリティ環境をどう変化させるかを示す好例である。ノルウェーの電気自動車オーナーには様々な特典があり、全国にわたって充電インフラが急速に発展している。その結果、ノルウェーで販売される新車の半数以上が電気自動車かプラグインハイブリッド車となっている。
  6. 大都市では、消費者の障壁を克服しやすいことから、電気自動車の普及率が高まると予想される。都市部では充電インフラを広範囲に整備できるため、電気自動車の充電ポイントを見つけられないという大きな課題が解消される。
  7. 今後10年間に、より多くの電気自動車を普及させるためには、かなりの規制と政府の介入が必要であることは明らかだ。ミクロレベルでは、ニューヨーク、パリ、ロンドンのような大都市では、自動車禁止地域や電気自動車への税制優遇措置といった地方自治体の取り組みが影響を及ぼしている。
  8. シェアリングエコノミーが消費者の決定にますます影響を及ぼしている。調査対象者の1/3は過去12ヵ月間にシェアリングサービスを利用しているが、地理的条件(大都市では38%、小都市/地方では28%)と年齢(18~34歳では52%、50歳以上では18%)で大きな差が見られる。
  9. 消費者の将来への期待は、シェアリングサービスに向かう傾向を示しているが、料金の不確実性や利用可能な車両の不足などの障壁があるため、それが主流になるにはまだかなりの道のりがある。アーリーアダプターは主に大都市に住んでいる若年層で、カーシェアリングや相乗りサービスを利用すれば、車を所有することは、若い都市部の消費者にとってあまり魅力的ではない。
  10. より安く、より速く、より良い移動手段を消費者に約束する交通・輸送の新時代が到来しつつあることは間違いない。しかし、大きな傾向ははっきりしているものの、モビリティの将来の姿-どのように、いつ、どこで、どのようなものになるのかーについての疑問はまだ残っている。

本ペーパーはイプソスの「モビリティの未来(Future of Mobility)」シリーズ、無人自動運転車電気化シェアリングサービスに続く第4弾です。

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