複雑な環境下でも堅調な第3四半期の業績

世界最大規模の世論調査会社イプソス株式会社(日本オフィス所在地:東京都港区、代表取締役:内田俊一)は、2025年第三四半期の業績を発表いたしました。

2025年第3四半期に6億3,600万ユーロの売上高を達成

これは前年同期比7.6%の成長であり、そのうちオーガニック成長は2.9%(第1四半期の-1.8%、第2四半期の+0.7%から改善)。
買収(主にThe BVA Familyおよびinfas)によるスコープ効果が+8.5%、為替影響(ユーロ高)によるマイナス効果が-3.8%でした。

年初から9ヶ月間の累計売上高は17億9,100万ユーロ。成長率は3.6%で、内訳はオーガニック成長0.7%、スコープ効果4.9%、為替影響-2.0%です。

四半期別の業績


イプソス四半期別の業績

多くの国での政治的不安定や政府の予算制約により、Public Affairs(公共政策調査)分野の活動が減少し、イプソス全体の業績に影響を与えました。ただしPublic Affairsを除けば、9ヶ月間のオーガニック成長率は2.3%、第3四半期単独では4.2%となっています。

この数ヶ月間では以下の動きがありました。

  • The BVA Familyの統合が進展(特にフランス、英国、イタリアで)。2018年以来最大の買収案件
  • ジャン=ローラン・ポワトゥ氏がCEOに就任
  • 今後数年間に向けた新戦略の策定が大きく前進

 

地域別業績

 

地域別


欧州・中東・アフリカ

9月末時点で総成長率10%、オーガニック成長率1.6%(第3四半期単独で3.2%)。
大陸ヨーロッパおよび中東は堅調ですが、フランスでは政治情勢の影響でPublic Affairsが約4%減少。
民間セクターではわずかにプラス成長でした。

 

アメリカ大陸

通年オーガニック成長率1.2%、第3四半期4.3%。
米国ではPublic Affairsを除く活動が回復し、特にヘルスケアおよび消費財クライアント向け事業が好調。ただし政治環境の影響でPublic Affairs分野は年初から約15%減少。

 

アジア太平洋

中国はわずかな成長を記録。一方でオーストラリア、ニュージーランド、インドなどのPublic Affairs活動減少が全体の業績を押し下げ。

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