日本人男性の幸福感が低い!?

2014. 10 No.41 イプソスとTolunaが共同で実施した「幸福感に関するアジア3カ国調査」によると、日本では67%の人々が幸福感を持っているという結果となりました。調査実施3カ国の中では最も低い割合でした。

主な調査結果

  • 日本では、調査対象者の67%が幸福感を感じている
  • 日本で幸福ではないと回答したのは32%。男女別にみると男性(38%)が女性(26%)を上回った
  • 日本人の幸福感に影響を与える要因として最も高い割合を占めたものは、幸福であると回答した人々の中では「健康」(54%)、幸福でないと回答した人々では「自身の経済状況」(64%)であった

 

 

日本では67%が「幸福である」

 

 

今回の調査は、日本、香港、シンガポールで各国500人を対象に、オンラインで実施した。いずれの調査対象国でも「幸福である」と回答した人の割合が「幸福でない」を上回った。
日本では、対象者の3分の2が「幸福である」(67%)と回答したものの、「幸福でない」と回答した割合(32%)は調査対象国の中で最も高かった(シンガポール24%、香港15%)。

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幸福感を感じているのは男性より女性

男性よりも女性の方が幸福感を感じている―これは調査対象3カ国すべての傾向である。
中でも日本人男性の幸福感は低く、38%が幸福ではないと回答し、その内12%は「不幸せ」と回答した。次いで幸福感が低いのはシンガポール人男性(28%)、日本人女性(26%)であった。
また、日本では若年層(18–29才)が幸福感を感じていないようだ。35%が幸福ではないと回答し、そのうち11%は「不幸せ」と回答した。

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健康第一!幸福の要因

幸福であると考える人々と、そうでない人の間には要因に差があるのだろうか。日本で「幸福である」と回答した人々の中で、幸福感の要因として最も多いのは「健康」(54%)であった。次いで「生活状況」が挙がっているが、これはほかの国ではトップ3に挙がらない。シンガポールでは、「恋人・配偶者との関係」(46%)が幸福感の要因のトップであった。
「幸福ではない」と回答した人々では、「自分の経済状況」(64%)が最も多く、これはいずれの対象国でも同様である。
日本では、男性と女性の間で幸福感の要因として大きな差がみられるものとして「生活状況」が挙げられる。男性の39%が幸福の要因としているのに対し、女性は57%と半数以上であった。このような差は他の2カ国では見られない。
3カ国ともに男女間に同じ傾向が見られたものは、女性がより重視する「友人・知人の健康」(日本:男性25%、女性38%、香港:男性19%、女性40%、シンガポール:男性26%、女性35%)と男性がより重視する「性生活」(日本:男性18%、女性5%、香港:男性15%、女性4%、シンガポール:男性18%、女性5%)であった。

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調査概要

調査実施機関
イプソス
実施時期
2014年3月
調査手法
オンライン調査(オンラインパネルはToluna®が提供)
対象国
3カ国/地域(香港、日本、シンガポール)
対象者
18歳~50歳の男女
サンプルサイズ
1,500人 *各国500人が回答

社会