医薬品・医療機器の「マーケットアクセス・価格戦略」調査はいつ行うべきか?

医薬品・医療機器の市場調査はいつ行うべきなのでしょうか?

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早まる実施時期、Phase 1/2の化合物の段階でご依頼いただくことも…

  • 現在開発されている薬剤の7割が画期的新薬の可能性があるとも言われますが、加算率は70%から120%と大きく、加算適用になるか?また、その場合、加算率はどれくらいになりそうか?気になるところです。
  • 市場調査はいつ行うのが望ましいか?よく受ける質問の一つですが、市場調査とは「顧客の声を聴く」行為。もし既に顧客ニーズを十分に把握できているのであれば、「調査は不要」とお答えしています。
  • 逆に、オンコロジーや自己免疫疾患、稀少疾患など新しい疾患領域への参入を検討していたり、新しい作用機序の薬剤を開発したりしているような場合、押さえておきたいポイントはたくさんあります。
  • 市場調査を行うタイミングは、意思決定すべき内容や時期によりますが、最近の傾向として、Phase 1/2の化合物の段階で、調査のご依頼をいただくことが増えてきました。医薬品・医療機器の開発には巨額の投資が必要になるため、少しでも早いタイミングで確度を見極めたいというニーズがあるようです。
  • よくお問い合わせいただく内容には、次のようなものがあります。
ビジネス課題 押さえておきたいポイント
開発中製品のファースト・イン・クラス(画期的新薬)としての可能性を探りたい 現在の治療フロー、アンメットニーズの大きさ、想定される薬価算定方式と薬価、製品コンパラターと薬価コンパラターなど
複数ある化合物の中から、Phase 2/3に進める候補を絞り込みたい 各疾患領域の市場規模や現在の主な治療フロー、アンメットニーズ、想定される薬価、競合他社の開発状況など
新しい疾患領域・市場に参入したい 市場の特性(市場規模やアンメットニーズ、競争状況)や規制要件、患者アクセシビリティ(どれくらいの患者がアクセスできるか?)など
海外進出やエリア拡大を検討したい 現地の医療保険制度や規制要件、市場規模や治療実態、アンメットニーズ、患者アクセシビリティ(どれくらいの患者がアクセスできるか?)など

 

  • 海外では、日本のような国民皆保険が整っておらず、保険加入者も限られている地域が多くあります。医療保険制度も頻繁に変わるため、最新の保険制度や規制要件、患者アクセシビリティ(どれくらいの患者がアクセスできるか?)の把握が必要不可欠です。
  • 戦略を考える上で重要なのは、市場の変化や規制要件に適切に対応するために、定期的に情報収集と分析を行うことです。市場状況や競合の動向は常に変化しています。自社の位置づけを定期的に確認し、必要に応じて戦略の修正・調整の必要性を検討することが大切です。

 

医薬品・医療機器のマーケットアクセス・価格戦略は大きく変わりつつあります。詳細は、下記よりアクセスください。

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