2025年1月: 世界的に消費者信頼感が上昇して2025年がスタート
イプソスの世界消費者信頼感指数は先月から0.7ポイント上昇し、48.6となっています。指数は先月の下落を取り戻したものの、昨年の同時期より0.7ポイント低い水準です。
調査対象となった29か国のうち、9か国では消費者心理が大幅に改善した一方、3か国では顕著な低下が見られました。
2010年3月以降追跡している「レガシー20か国」のみに基づくと、指数は46.4となり、12月から0.6ポイント上昇しています。
過去2か月間下落した後、今月は現況指数と投資指数の両方が大幅に上昇しました。対照的に、今月は期待指数と雇用指数の両方が安定を示しています。
ラテンアメリカでは信頼感が上昇しています。コロンビア(+3.9ポイント)、アルゼンチン(+3.7ポイント)、ペルー(+3.4ポイント)はいずれも大幅に上昇しています。今月、ラテンアメリカの国で大幅な下落が見られる国はありません。
消費者信頼感もヨーロッパで大幅に上昇しています。ハンガリー(+4.0ポイント)、英国(+3.3ポイント)、ドイツ(+3.3ポイント)、スウェーデン(+2.7ポイント)、フランス(+2.0ポイント)はすべて大幅な上昇を示しています。ラテンアメリカと同様に、ヨーロッパの国では大幅に下落している国はありません。
対照的に、北米では消費者信頼感が低下しています。米国(-3.2ポイント)とカナダ(-2.8ポイント)はともに今月大幅に低下しています。
世界消費者信頼感指数は、調査対象となったすべての国の総合指数または「国家」指数の平均です。今月の調査は、イプソスオンラインプラットフォームGlobal Advisorで実施された29か国の75歳未満の成人21,000人以上を対象とした月次調査に基づいています。この調査は、2024年12月20日から2025年1月3日まで実施されました。
29か国の消費者心理
29か国の中で、インドネシア(62.3)が最高の国家指数スコアを保持しています。インドネシアとインド(60.0)のみが、引き続き国家指数スコアが60以上となっています。
現在、国家指数が50ポイントを超えているその他の国は、シンガポール(57.5)、スウェーデン(56.0)、マレーシア(55.4)、メキシコ(55.3)、米国(54.4)、タイ(53.9)、オランダ(53.6)、アルゼンチン(53.1)、ブラジル(51.2)、オーストラリア(50.9)、英国(50.4)、コロンビア(50.3)の12か国となっています。
対照的に、日本(38.3)、ハンガリー(38.0)、韓国(36.1)、トルコ(33.1)の4か国では、国家指数が40ポイントを下回っています。
注目すべきは、アルゼンチンの消費者信頼感が2016年1月以来の最高水準に上昇したことです。
12か月前と比較すると、12か国で消費者心理が大幅に低下しています。対照的に、2024年1月から大幅に上昇しているのはわずか6か国で、最も顕著なのはアルゼンチン(+8.8ポイント)です。
トレンド
イプソスの世界消費者信頼感指数(調査対象となった全29か国に基づく)は現在48.6で、12月から0.7ポイント上昇しています。2010年3月以降追跡している「レガシー20か国」のみに基づくと、46.4となります。
消費者の経済情勢に対する認識や、現在の購買、雇用、投資に対する信頼を反映する現況サブ指数は、サブ指数の中で最大の増加(+1.5ポイント)を示し、現在は39.5となっています。14か国では現況サブ指数が前月比で大幅に上昇(2ポイント以上)している一方、大幅な下落が見られるのはわずか3か国です。
投資環境に対する消費者の認識を示す投資サブ指数は1.4ポイント上昇し、現在41.9となっています。今月、投資サブ指数が大幅に上昇したのは合計13か国で、大幅に下落したのはインドネシアと米国のみです。
将来の経済状況に関する消費者の期待を示す期待サブ指数は、わずか0.4ポイント上昇し、現在は56.7となっています。期待サブ指数が大幅に上昇した国は7か国で、大幅に下落した国は4か国となっています。
雇用の安定性と雇用市場に関する認識を反映する雇用サブ指数は、3か月連続で安定しており(-0.1ポイント)、現在は57.9となっています。7か国では雇用サブ指数が大幅に上昇し、8か国では大幅に下落しています。
注目すべきは、4つのサブ指数すべてにおいて、大幅な低下(2ポイント以上)を示した国がないことです。対照的に、ハンガリーとコロンビアは、4つのサブ指数すべてにおいて前月比で大幅な上昇を示しています。
12月から顕著な上昇と低下を経験した国