GLP-1の認知度は世界的に低いが、先進国では高い
GLP-1の認知度は世界的に低いが、先進国では高い

世界で広がるGLP-1薬の認知、日本ではわずか10%―若年層に“マンジャロ”がSNSで話題か

最新のイプソス医療サービスレポートによると、GLP-1薬に関してメディアでの議論があるにもかかわらず、30か国のうちこれらの薬について知っている人は約3分の1に過ぎず、多くの議論はソーシャルメディアを通じて行われていることがわかりました。日本におけるGLP-1薬の認知度は10%、30か国中29位となっています。

今回で第7回となるイプソス医療サービスレポートでは、人々が自国の医療制度に対して抱く意識や認識、そして国が直面している最大の健康課題について、継続的に追跡しています。

今回は、GLP-1薬に関する新たな調査結果や肥満に関する分析を掲載しています。また、例年「世界メンタルヘルスデー」にあわせて発表していた別レポートを、本年はこのレポートに統合しています。

イプソス医療サービスレポート2025まとめ

 


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主な調査結果

  • GLP-1の認知度は依然として低い: 0か国で36%が、オゼンピック、ウゴービ、ゼップバウンド、リベルサス、マンジャロなどのGLP-1薬について聞いたことがあると回答しています。認知度が最も高いのは米国(74%)で、最も低いのはコロンビア(9%)です。
  • ソーシャルメディアが議論を活発化させている:GLP-1について聞いたことがある人のうち、45%がソーシャルメディア経由で知ったと答え、医療専門家経由で聞いた人は19%にとどまっています。
  • メンタルヘルスは依然として最大の健康課題:メンタルヘルスは3年連続で最大の健康問題とみなされており、回答者の45%が懸念を表明しています。これは2018年の27%から増加しています。
  • ワクチンへの支持はおおむね高い: 平均して61%が、重篤な感染症に対するワクチン接種を義務化すべきであることに同意しています。
  • 医療の質は全体的に良好: 10人中4人(43%)が、自国で受けられる医療の質を「良い」と評価しています。「悪い」と評価したのはわずか22%でした。最も肯定的な回答はマレーシアで(75%が「良い」と回答)、最も否定的な回答はハンガリー(12%が「良い」と回答)でした。
  • しかし、楽観的な見方は難しい:医療は改善するか悪化するかを尋ねたところ、今後数年間で医療が改善すると考えている人はわずか28%にとどまりました。

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