2024年5月: ラテンアメリカの消費者信頼感はわずかに低下

対照的に、ヨーロッパとアジア太平洋地域では景況感にばらつきが見られます。

著者
  • Johnny Sawyer Senior Research Manager, US, Public Affairs
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イプソスの世界消費者信頼感指数は先月から変化はなく(-0.2ポイント)、48.8となっています。数値は2カ月連続で安定しており、昨年のこの時期の数値より約2ポイント高くなっています。

調査対象29カ国のうち、4カ国では消費者景況感の大幅な上昇を示した一方、5カ国では顕著な低下が見られました。

2010年3月以降の調査対象である「レガシー20カ国」のみに基づくと、47.2となり、4月からわずかに0.3ポイント上昇しました。「レガシー20カ国」指数は、昨年のこの時期の数値を1.6ポイント上回っています。

今月大幅に減少したのは雇用指数のみです。一方で、現況、期待、投資指数に大きな変化は見られません。

ラテンアメリカでは景況感がわずかに低下しています。ペルー (-5.1 ポイント) とチリ (-3.2 ポイント) はともに今月大幅な低下を示しています。他のラテンアメリカ諸国では景況感は比較的変化が見られません。

対照的に、他の地域では景況感にばらつきが見られます。ヨーロッパでは、ハンガリー(+7.1ポイント)と英国(+2.6ポイント)で消費者信頼感が上昇しましたが、オランダ(-2.9ポイント)では低下しました。アジア太平洋地域では、シンガポール(+3.3ポイント)で消費者信頼感が上昇し、日本(-2.5ポイント)で低下しました。

グローバル消費者信頼感指数は、調査対象国すべての総合または国別指数の平均値です。今月の記事は、イプソス・グローバルアドバイザーのオンライン調査プラットフォームGlobal Advisor online platformで実施された、29カ国の75歳以下の21,000人以上を対象とした月次調査に基づいており、今回の調査は、2024年4月19日~5月3日に実施されました。

29カ国の消費者景況感

29カ国の中で、インド(67.8)が引き続き最高の国別指数を保持しています。国別指数スコアが60以上の国は、インド、インドネシア(63.2)、メキシコ(61.0)のみです。

他に国別指数が50を超えているのは、シンガポール(58.0)、タイ(55.8)、米国(54.3)、スウェーデン(54.1)、英国(52.8)、オランダ(51.9)、ブラジル(51.7)、ポーランド(50.3)、オーストラリア(50.3)の9カ国です。

対照的に、国別指数が40を下回っているのは、韓国(39.7)、チリ(39.6)、日本(37.9)、トルコ(33.8)の4カ国のみです。

12カ月前と比較すると、7カ国で消費者景況感が大幅に減少しています。12カ国では大幅な上昇が見られ、中でもアルゼンチン(+11.0)、ポーランド(+9.4)、インド(+9.1)が顕著な上昇を示しています。 

トレンド

イプソスの世界消費者信頼感指数(調査対象29カ国に基づく)は現在48.8で、先月からほぼ変化はありません(-0.2ポイント)。2010年3月以降の調査対象である「レガシー20カ国」のみに基づくと、47.2となります。

現在の個人の経済状況、購買や投資意欲、雇用の安定性を反映する現況指数は、29カ国全体で大きな変化は見られず(-0.1ポイント)、39.3となっています。10カ国では、現況指数が前月比で大幅に上昇(少なくとも2ポイント)し、10カ国では大幅に低下しています。  

消費者の投資意欲を示す投資指数も大きな変化は見られず(-0.1ポイント)、41.8となっています。全体で6カ国が投資指数で大幅な上昇を示し、8カ国が大幅な低下を示しています。

消費者の今後の経済状況に対する期待を示す期待指数も大きな変化は見られず(+0.2ポイント)、58.1となっています。期待指数が大幅に上昇したのは6カ国で、大幅な低下を示した国は4カ国のみです。

雇用の安定と雇用市場に関する認識を反映する雇用指数は、唯一大幅な減少を示し(-0.7 ポイント)、57.2 となっています。4カ国が雇用指数で大幅な上昇を示し、8 カ国は大幅な減少を示しています。

注目すべきは、ペルーとチリが 4 つのサブ指数すべてで大幅な減少 (少なくとも 2 ポイント) を示していることです。対照的に、ハンガリーは 4 つのサブ指数すべてにおいて前月比で大幅な上昇を示した唯一の国です。 

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  • Johnny Sawyer Senior Research Manager, US, Public Affairs

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