節約志向が後押しする「賢い選択」──日常に根づくオンラインショッピング
近年、オンラインショッピングは「節約」と「利便性」を背景に、日常生活に深く根づきつつあり、本調査でも全体の8割以上が月1回以上オンラインショッピングを利用しているという結果でした。 こちらの記事では、イプソスがTemuの依頼を受けて実施した「オンラインショッピング実態調査」についてご紹介しており、20〜60代のオンラインショッピング利用者を対象に、購買頻度・商品カテゴリー・節約意識・満足度など、オンラインショッピングに関する購買行動や考え方を明らかにしています。
消費者の多くが価格だけでなく「品質」にもこだわりを見せており、「価格の安さを優先するが、品質は一定以上のものを選ぶ」と回答した人は約7割に達しています。また、ECサイト選択時の重視点では「値段が安いのに、しっかりした商品を買える」と回答した人は約6割を占め、最多となっています。
これらは、品質が良ければ価格も高いという認識から、品質を確保しつつもよりお得に購入するという“賢い選択”へと消費者の志向が移りつつあることを示しています。
さらに、「セールやクーポンの活用」「より安い商品の探索」「不要なものを買わない」など、支出を抑えるための意識的な行動も4割以上で見られ、物価上昇に対応した購買行動の変化も見られました。
こうした中、Temuの利用者分析では、
- 「想定よりもコストパフォーマンスが良かった 」と感じた人が約7割
- 利用者の約7割が「家族や友人にすすめたい」と回答
- 利用者の約3/4がTemuによって「節約できた」を実感
- 利用者属性は20代・子育て世帯が中心。世帯年収が高めでオンラインショッピングに積極的
といった結果が得られました。
Temuの購入カテゴリーは、「衣料品・靴」が最多で、「収納・インテリア」「家電」「アクセサリー」が続きました。EC全体と比べ、生活必需品以外でよく利用される傾向がみられます。
また、Temuが「新しい趣味を始めるきっかけ」や「インテリアへの関心」といった生活のちょっとした変化をもたらす存在になっていることも明らかになりました。
本調査を通じて、オンラインショッピングが単なる価格競争の場ではなく、「価格と品質のバランス」を見極めながら生活の質を高める手段として利用されていることが明らかになりました。
今後も消費者の行動や価値観の変化を継続的に捉えることが、サービスの成長と信頼の構築につながると考えられます。
オンラインショッピング利用者のキーポイント
「オンラインショッピング実態調査」について
イプソスが2025年6月18日(水)から6月22日(日)にかけて、オンライン調査(国内)で実施した調査の結果です。この調査は、20歳~69歳で過去1か月にオンラインショッピングをした人の合計2,000人を対象に調査を行いました。調査結果は市場の人口規模に合わせて調整されており全体的な結果を示すものになっています。