世界の4人に3人がCOVID -19のワクチンを接種すると回答
世界経済フォーラムを代表してイプソスが世界27カ国の2万人近くを対象に実施した新たな調査によると、74%が、もし新型コロナウイルスのワクチンがあれば接種すると回答しています。しかし、59%は年内に可能になるとは考えておらず、ワクチンを接種しないと回答した人に多い理由は、 「副作用が心配」 (56%) 、 「効果が疑問」 (29%) の順でした。
新型コロナウイルスのワクチン接種意向
世界的には、今回の調査対象者の74%が「COVID-19のワクチンがあれば接種する」という意見に同意しています。そのうち「強く同意」したのは37%に止まり、残りの37%は「やや同意する」という回答でした。同意しないのは26%でした(15%はやや同意しない、12%はまったく同意しない)。
ほとんどの国では、賛成派が反対派を大きく上回っています(50ポイント以上 が27カ国中12か国)。
日本では、接種すると回答したのは75%でした。
- 新型コロナウイルスのワクチン接種意向が最も高い国は、中国 (97%) 、ブラジル (88%) 、オーストラリア (88%) 、およびインド (87%) 。
- 低いのはロシア (54%) 、ポーランド (56%) 、ハンガリー (56%) 、フランス (59%) 。
ワクチンが年内に接種可能かどうか
27カ国全体で59%が「新型コロナウイルスのワクチンは2020年末までに接種できるようになる」とは考えておらず (全く同意しない23%、やや同意しない36%)、41%がはできるようになると考えています(強く同意する9%、やや同意する31%)。
日本の人々は、年内のワクチン接種に対する期待感が薄く、できるようになると考えているのは22%でした。
- 中国は楽観的な見方をしており、調査対象者の87%がワクチンが今年中に接種可能になると期待している。サウジアラビア (75%) 、インド (74%) も期待が高い。
- これとは対照的に、ドイツ、ベルギー、日本、ポーランドでは懐疑的な見方が広がっており、今後4カ月以内にワクチンが入手可能になると予想しているのは4人に1人に満たない。
ワクチンを接種しない理由
今回の調査で、新型コロナウイルスのワクチンを接種するつもりがないと回答した約5,000人に接種しない理由を尋ねたところ、27カ国すべてにおいて、第1位の理由は「副作用が心配」であり、全体の56%を占めました。日本では62%がこれを理由として挙げています。
2番目に多いのは「有効性に疑問がある」ことで、世界全体の29%がこれを挙げています。
第3の理由は「コロナによるリスクがあまりない」という認識で、全体の19%がこれを挙げています。この意見はインド (37%) 、マレーシア (36%) 、スウェーデン (35%) で高くなっています。
「ワクチンへの一般的な反対」は、接種しないと回答した人全体の17%が挙げています。