2016年9月、世界が懸念しているのは?

2016.10.3 イプソスでは、2016年9月に25カ国で現在の懸念事項に関する調査を実施しました。本調査対象者の過半数(62%)が「自国は間違った方向に進んでいる」と感じていることがわかりました。25カ国の対象者の38%が「失業」について懸念していると回答しており、全体の第一位を占めました。

2016年9月、世界が懸念しているのは?01

2016年9月、世界が懸念しているのは?02

主な調査結果

  • 日本では、「自国が間違った方向に進んでいる」と回答したのは59%で過半数を占めた。前月(37%)から4ポイント上昇。
  • 日本国民が最も懸念しているのは「貧困/社会的格差」(39%)であった。次いで社会保障制度の維持(33%)、失業/雇用問題(28%)と続いた。社会保障制度の維持(33%)は、調査対象25カ国中トップであった。
  • 25カ国全体で懸念事項の上位を占めた項目について見てみると、「失業/雇用問題」については、日本(28%)は19位(トップはスペインの70%)、「経済/政治の崩壊」(21%)は18位(トップは南アフリカの67%)、「犯罪と暴力」(16%)は20位(トップはペルーの74%)であった。
  • 「テロ」と回答したのは日本では9%にとどまったが、最近テロの標的となったトルコ(76%)、フランス(55%)、イスラエル(45%)などの国民は、大きな不安を抱いていることが明らかになった。

調査概要

調査時期
2016年8月26日~9月9日
調査対象者
16~64歳男女(カナダ/イスラエル/アメリカのみ18歳~64歳男女)
調査対象国
25カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、メキシコ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、アメリカ)
サンプルサイズ
18,014人(各国1000人/アルゼンチン、ベルギー、ハンガリー、インド、イスラエル、メキシコ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各国500人)
調査方法
イプソスオンラインパネルを利用したオンライン調査

この調査のレポート(英語のみ)は、以下のリンクからダウンロードしていただけます。

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