2021年2月:グローバル消費者信頼感は低成長
今月のグローバル消費者信頼感指数 (Ipsos Global Consumer Confidence Index) は43.9で、前月から0.4ポイント上昇しました。2020年4月以来の高水準ですが、世界保健機関 (WHO) が緊急事態を宣言した12か月前より5ポイント近く低くなっています。世界的な景気回復は依然として極めて遅いペースです。今月の上昇率は、昨年8月以降の月平均上昇率 (0.4ポイント) と同様です。
グローバル消費者信頼感指数は、世界24市場の国別指数の平均値です。これは、75歳未満の17,500人以上を対象として、イプソスのGlobal Advisorオンラインプラットフォーム上で実施した毎月の調査に基づいています。この調査は2021年1月22日~2月5日に実施されました。
国別指数(National Index) のトレンド
消費者心理が世界のほとんどの地域でほぼ変化していません。1月と比較して、国別指数が著しい変化(少なくとも1.5ポイントの増減)が見られるのは2国のみです。
- 中国は71.8で2.3ポイント下落、2020年9月以来の低水準
- インドは56.1で2.5ポイント上昇、2020年4月以来の高水準
12ヵ月前に比べて、国別指数が上昇した国は中国 (+6.5) とオーストラリア (+3.5) のみです。これとは対照的に、24カ国のうち20カ国、特に米国 (-12.6) 、イスラエル (-11.4) 、メキシコ (-10.3) 、ポーランド (-10.2) 、スペイン (-9.9) が、2020年2月の水準を大きく下回っています。
国別指数が50を超えているのは、7か国(2020年1月、12月と同様)です。
- 中国 (71.8)
- サウジアラビア (63.5)
- インド (56.1)
- スウェーデン (55.1)
- オーストラリア (54.1)
- ドイツ (51.1)
- 米国 (50.3)
今月、国別指数が35下回ったのは3か国のみです。ロシアは36.3で抜け出しました。
- トルコ (32.0)
- 南アフリカ (33.8)
- スペイン (34.2).

イプソスのインタラクティブポータル Consolidated Economic Indicators では、グローバル消費者信頼感インデックスとサブインデックスに関するグラフ比較、トレンドデータ、それらのベースとなる質問をご参照いただけます。