Flair Brazil 2019 サウンドと騒音

ブラジルでは最近、一連の歴史的な出来事が起こりました。伝統的な史学の典型である事実のすべて、特に政治的・経済的な事実は、この国の過去数年間を容易に映し出しているかもしれません。

1. ブラジルは秩序を選ぶ

汚職のスキャンダル、ルーラ元大統領の収監、すべてが疑わしいフェイクニュース、深刻な経済的社会的危機、レアル安、政治的暴力、独裁政権の復活、といった事が起こり、そしてジャイール・ボルソナーロは新しい大統領です。驚くことではありません。ここ数ヶ月間、平均90%のブラジル人は国が間違った方向に進んでいると考え、85%のブラジル人は経済状況が良くないと考え、6ヶ月後に景気が強含むと考えているのは僅か49%のブラジル人だけです。 犯罪、暴力、汚職は、最も懸念すべき話題であり、ボルソナーロ大統領のスピーチの3つの主軸です。

2. ブラジルは多様性の問題により一層取り組んでいる

ブランドは、広告活動の多様性と表現力を高めることに関心を持っています。 いくつかのブランドは躊躇しながらも、消費者に近づくためにすでにこの課題に挑んでいます。生活と消費のすべての局面においてあらゆるバックグラウンドを持った人々に力を与え、互いをより近づけようとする試みは、マーケティングと政治の両方で見られる願望です。

3. ブラジルは世界に好奇心を抱いている

近年、交換プログラムを探しているブラジル人の数は増加しており、この10年間でほぼ3倍となりました。2007年の85,000人から2017年には246,000人を若干上回るまでに跳ね上がりました。職業人生に求められるプレッシャーに耐えられなくなった人は、世界中を旅行する、あるいは、自国では一般的に就かないような仕事で生計を立てるなど、別のライフスタイルを追求しています。

4. ブラジルは起業の国

ブラジルには現在、10,000以上のスタートアップ企業が存在し、数百万レアルに相当する取引をしています。消費者はこうした新会社の多くを持続可能で、倫理的で、責任ある企業であると考える傾向にあります。大企業について語る場合の特性とは異なるのです。起業家精神、ボトムアップのイノベーション志向、エンパワメントの一般的必要性などすべては、特定の願望、すなわちもっと人間を感じられる経験をしたいということを示唆しています。

5. ブラジルの広告は競合ブランド同士の戦場と化している

広告代理店は積極的に皮肉と批判を使用し、消費者は競合するブランド間の戦いのようなものに巻き込まれているような印象を受けるかもしれません。ソーシャルメディアにおいて好まれることを追求するブランドは、論争や愚弄を控えたりはしません。

6. ブラジルの企業はソーシャルメディアで消費者とつながる

ブランドが直面している最大の課題の1つは、消費者とより強いつながりを確立することであり、そのようなつながりは、製品を購入した後も長く継続するでしょう。ビジネスの意思決定者の見解では、ソーシャルメディアの主なメリットは、ブランドを宣伝する(77.4%)、オーディエンスを関与させる(63.2%)、ブログ/サイトのアクセスを増やす(50.3%)、売上高と顧客数を拡大する(48.5%)ことです。

7. ブラジルは音楽好きな国

サンバやボサ・ノバからアシェ、セルタネージョ、ファンク、はたまた北米のリズムに影響されるポップやロックに至るまで、ブラジルの音楽はエンターテインメントの枠を越え、ブラジル文化を代表するものになっています。2017年の終わりにイプソスが実施した「最も影響力のあるセレブ調査」によると、ブラジルでは歌手が最も影響力のあるセレブに選ばれました。歌手はトレンドを左右し、行動に影響を及ぼし、消費を促します。他の芸術分野で同様の例は見られません。

8. ブラジルはインターネットとソーシャルメディアの主要ユーザー

ブラジルではインスタグラムのユーザー数は米国に次ぐ2位で、2018年4月時点では6,100万人を超えています。これは、2017年同時期のユーザー数と比較して約11%増加しています。ブラジル人は1日平均9時間をオンライン(Whatsapp、フェイスブック、インスタグラムなど)に費やしており、こうしたチャンネルはブランドがさらに注力すべき分野です。

9. ブラジルの食生活は変化している

ブラジルでは肥満が過去10年間で60%増加しました(2006年の11.8%から2016年の18.9%へ)。25歳以上の人では2倍の数字となり、低学歴の人ほど高い数字となっています。こうした状況下、2009年から2014年にかけて、ブラジルのヘルス&ウェルネス市場は98%成長し、現在5位の国にランクされています。果物や野菜の消費量の増加、清涼飲料水や人工飲料の消費量の減少、身体運動の増加が確認されています。

10. ブラジルは持続可能なファッションの本拠地

ブラジルは2017年に最初の持続可能なファッションウィーク、「ブラジル・エコ・ファッション・ウィーク」を開催し、Flavia Aranhaのような有名なデザイナーを含む40人のデザイナーを紹介しました。現在、多くの企業にとって重要なのは、製品や耐久財などの誠実な消費における新しいビジネスモデルを考えることです。

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