グローバル消費者信頼感、50.5に

8月のグローバル消費者信頼感インデックス(Global Consumer Confidence Index)は0.2ポイント減少し、50.5となりました。

8月のグローバル消費者信頼感インデックス(Global Consumer Confidence Index)は3ヶ月で0.2ポイント減少し、50.5となっています。中国 (+1.3で73.6)、インド (-0.7で64.0)、アメリカ (-1.8で61.8)、スウェーデン (-0.9で61.2)の4カ国が自国の経済状況について楽観視しており、先月に引き続きトップ4カ国にとどまっています。一方、アルゼンチン(39.2)は5.2ポイントも下降し、唯一40ポイントに届かない国となりました。大幅な上昇を見せたイタリアは、5.4ポイント上昇し45.0ポイントを記録し、過去3か月の間に新しい政権を選出したメキシコでは、イタリアを少し下回る5.0ポイントの上昇で49.6ポイントを記録しています。1.5ポイント以上上昇した国は、トルコ(+3.2で41.5)、ベルギー(+1.8で49.9)、スペイン(+1.6で44.8)です。これらの大幅上昇とバランスを取るように、アルゼンチン(-5.2で39.2)、南アフリカ(-3.7で41.8)、韓国(-3.2で44.2)、ブラジル(-2.5で41.9)、ハンガリー(-2.5で43.5)、アメリカの6カ国では大幅な下降となっています。

今月のジョブインデックスは0.6ポイント上昇し、59.1となっています。スウェーデン(+2.1で75.7)、中国(-1.4で72.8)、アメリカ(+0.4で72.8)、ドイツ(+0.8で72.3)の4カ国の指標は強く、70ポイント以上を記録しています。総合すると、イタリア(+4.7で55.4)、トルコ(+3.9で47.4)、メキシコ (+2.7で49.4)を含む8カ国で上昇しました。一方、大幅に下降したのは南アフリカ(-3.3で45.7)、アルゼンチン(-3.3で44.9)、ハンガリー(-3.0で56.4)です。

グローバル投資インデックスは0.2ポイント下降し、43.9となっています。中国は財政と投資状況に最も楽観的な見方を示し、インデックスのスコアは3.5ポイント上昇し74.2となっています。インドは第2位ではありますが、スコアは大きく離れ65.8(0.5ポイント減)です。日本(-0.2で28.4)は唯一スコアが30ポイントに満たない国となっています。今月の投資インデックスは7カ国が大幅に上昇、7カ国が大幅に下降したことで不安定になりました。イタリア(+5.1で35.2)、メキシコ(+4.9で46.6)、中国が大きく上昇、一方アルゼンチンは7.0ポイント下降し32.8、次いで韓国(-3.9で34.1)、スウェーデン(-3.4で53.4)、ブラジル(-3.1で42.1)が大きく下降した国となっています。

7月6日にアメリカの関税引き上げの第一波が発動され、この現実がグローバル経済の期待に影響を与え始めた可能性があります。グローバル期待インデックスは0.9ポイント下降し58.7となっており、世界経済の将来に対する悲観的な見方を垣間見せています。自国経済に対する期待において上昇を見せた国は3カ国にとどまりますが、下降したのは9カ国でした。メキシコ(+7.3で65.7)はアンドラ・マヌエル・ロペス・オブラドル大統領が就任準備をする中、引き続き楽観的な見方を示しています。その他の上昇した2カ国は、イタリア(+4.5で57.2)とトルコ(+4.2で49.9)です。南アフリカは今月、7.1ポイント下降し52.4を記録、期待インデックスで最も大きく下降した国となりました。その他、アルゼンチン(-5.1で53.2)、韓国(-4.7で53.1)、ブラジル(-3.8で61.8)、ハンガリー(-3.4で54.5)が大きく下降した国となりました。アメリカの関税引き上げの最大のターゲットである中国(73.3)は、期待インデックスではいまだに強さを見せながらも、過去3ヶ月では1.1ポイントの下降となりました。

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