ネットいじめに関する世界の見方

ネットいじめの認知件数が世界的に増加していますが、世界的に見ると成人の4人に1人は、依然として「ネットいじめについて聞いたことがない」と述べています。

ネットいじめに関する世界の見方

世界的に見ると、3人に1人の親は自身のコミュニティにいる子がネットいじめの犠牲者になっていることを知っています。各国の過半数が「ネットいじめに対処するには、既存の対策では不十分」と感じています。

イプソスが世界28カ国で実施したグローバルアドバイザー(Global Advisor)調査によると、ネットいじめの認知度は世界的に上昇しており、2011年から9%上昇しています。世界的に見ると「ネットいじめ」の認知度は高い(75%)ものの、成人の4分の1は、依然として「聞いたことがない」と述べています。認知度が最も高いのはスウェーデンとイタリア(各国とも91%)で、最も低いのはサウジアラビア(37%)です。ネットいじめの認知度が最も大きく上昇した国はイタリアで、2011年の57%から91%に増加しています。アメリカにおける認知度は高い(85%)ものの、2011年(82%)からはほぼ横ばいです。

「ネットいじめを受けた経験がある子を持つ」あるいは「自身のコミュニティ内でネットいじめを受けたことがある子を知っている」と回答した親の割合は2011年から世界的に上昇しています。世界各国において「自身のコミュニティ内でネットいじめを受けたことがある子を知っている」と述べた親の割合は、3人中1人(33%)となっており、2011年の26%から上昇しています。南アフリカでは「自身のコミュニティ内でネットいじめを受けたことがある子を知っている」親の割合が過半数(54%、2011年から24%増)であることから、調査対象国の中ではネットいじめが最も蔓延していると考えられます。「自身のコミュニティ内でネットいじめを受けたことがある子を知っている」と回答する割合が最も低かったのは、日本(5%)とロシア(8%)の親でした。

世界的に見ると「自身の子がネットいじめを受けたことがある」と回答する割合は17%です。この数字は、南アフリカ(2011年10%から現在25%に増加)と、トルコ(2011年5%から現在19%に増加)において特に上昇しています。アメリカでも「自身の子がネットいじめを受けたことがある」と報告している親の割合が上昇しています(2011年15%から現在27%)。

イプソスのディレクターであるMallory Newall は以下のように述べています。「世界で“自身の子がネットいじめを受けたことがある”と回答した親の割合は6人中1人だ。アメリカではさらに高く、4人中1人だ。この現象の理由の一つとして、若い人たちの間でソーシャルメディアの使用が増加していることがあげられる。」

「ネットいじめを受けたことがある」あるいは「自身のコミュニティ内でネットいじめを受けたことのある子を知っている」親の65%は、「こういった嫌がらせ行動はSNS上で起きている」と報告しています。地域別に見ると、SNS上でのネットいじめの件数が最も多かったのはラテンアメリカ(76%)で、一方、最も少なかったのは太平洋アジア(53%)です。全体では、ネットいじめは「いじめられた子の同級生がいじめをしていた」というケースが51%です。この割合が最も高いのは北アメリカ(65%)、最も低いのは中東・アフリカ(39%)です。

この調査では、「ネットいじめ」は「子や、子のグループ(いずれも、18歳未満)が、インターネット上のウェブサイトやチャットルーム、携帯電話、あるいは他の携帯デバイスなど、情報テクノロジーを通じた特異的な環境下で、故意に他の子や、他の子のグループを威圧し、傷つけ、脅し、あるいは恥をかかせること」と定義されています。世界各国を見ると、「“ネットいじめ”は、通常のいじめとは根本的に違うタイプのいじめであり、これまでの一般的な対策に加え、親や学校による特別な配慮・注意が必要である」と感じている成人の割合は、大多数(76%)に達しています。

これらは、ネットいじめに関するグローバルアドバイザー調査で明らかになった調査結果です。この調査は、2018年3月23日~4月6日、20,793人(アメリカとカナダでは18~64歳、その他の国では16歳~64歳)を対象とし、イプソス・オンラインパネルシステムを使用して世界28か国(アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、フランス、ドイツ、イギリス、ハンガリー、インド、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、サウジアラビア、セルビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、アメリカ)で実施しました。2011年11月~2016年9月にトレンド設問でネットいじめについて聴取した結果を反映している箇所もあります。

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