イプソスの最新の調査によると、16カ国のうち9カ国の過半数の人々が、いまビジネスを再開すると新型コロナウイルスに感染するリスクが高まると考えています。
またロックダウンの間に失われた仕事のほとんどは戻ってこないと言う人も多く、再開を支持する人たちはリスクが低いと信じているのではなく、リスクがあるにもかかわらず支持していることを示唆しています。
世界16カ国の16,000人を対象に5月21日から24日にかけて実施された調査によると、ブラジル(71%)、インド(69%)、メキシコ、韓国(いずれも65%)、日本、イギリス(62%)、アメリカ(60%)の人々は、いま事業を開始すれば、あまりにも多くの人が新型コロナウイルスに感染する危険性があるため、事業を開始するには少なくともあと数週間は待つ必要があると言う傾向が高くなっています。
しかしその反面、大きな打撃を受けた中国(65%)、イタリア(64%)、フランス(59%)、ドイツ(57%)、ロシア(55%)では、人々がソーシャルディスタンスのルールに従えば感染するリスクは最小であり、経済を再び動かす必要があると言う傾向が高くなっています。
最も意見が分かれているのはスペイン、オーストラリア、南アフリカで、いま事業を開始すると多くの人々が感染するリスクにさらされると考える人と、リスクは最小限であると考える人との間では、2ポイントの開きしかありません。
これに加えて、フランス(69%)、スペイン(62%)、韓国、南アフリカ(いずれも61%)、イタリア(60%)、日本(58%)、イギリス(57%)、ロシア(52%)では過半数が、コロナウイルス感染拡大の間に失われた仕事が、ロックダウンの制限が解除されるとすぐに戻ってくるとは思えないと回答しています。
過半数の対象者が「規制が緩和されれば失われたほとんどの仕事が回復する」と考えているのは、15カ国中でインド(73%)とドイツ(51%)のみです。
この質問では多くの国々で意見がわかれており、オーストラリアとメキシコでは仕事が回復するかどうかについて同意と反対の意見の差はわずか2ポイントです。続いてアメリカ(3ポイント)、ブラジル(7ポイント)、カナダ(9ポイント)、ドイツ(10ポイント)です。