超高齢化の日本:板ばさみの世代

世界でも有数の超高齢化社会となった日本。この国で歳を重ねるということはどのように感じられているのでしょうか。

84歳という記録的な平均寿命を持つ日本人は、他の世界各国の人々よりも長い寿命を謳歌し、おおむね健康で、適切なケアを受けています。また日本には「敬老の日」という高齢者を尊重する休日まであります。しかしながら、日本で老年期を楽しみにしている人口はたったの10%です。

「超高齢化」の日本では、年金額の減少や消滅、社会保障給付の受給資格の延期、高齢者による高齢者介護、高齢者の一人暮らしと孤独死の問題など、「この世の終わり」のような予測が絶え間なく聞かれます。

イプソスの最近の調査で、日本人が高齢化について感じる懸念の多くは、世界で感じられている懸念と似ていることが明らかになりました。しかし、「経済的に安定していること」を老年期に享受できる恩恵として選択した日本人はたったの5%と、グローバル平均の20%に比べて少ない値です。

日本では社会保障制度の維持に対する強い懸念も見られます。2015年の日本の高齢者扶養率はすでに44%で、OECD (経済開発協力機構)諸国の中で最も高く、2050年には73%にまで上昇すると予測されていることから、強い懸念があって当然と言えるでしょう。

日本の人口構成、経済・社会情勢の変化を考えれば、これから高齢世代に仲間入りする世代が、親世代と同じレベルで経済的に安定した暮らしを送り、同じような福祉ケア を受けることは期待できないことがわかります。格差拡大の問題も深刻で、日本の75歳以上の女性においては、4人に1人が貧困層です(OECD諸国平均は7人に1人)。

「板ばさみ世代」は、仕事、子育て、高齢親族の介護などで板ばさみとなり、あらゆる面で課題を抱えています。このペーパーでは、変わりゆく人口構成がこの世代に与える影響に焦点をあてています。

Japan in  Numbers | 2019 | Ipsos

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