世界が懸念しているのは? - 2017年 秋
イプソスが実施した最新の調査によると、失業は依然として世界が懸念する問題のトップであることがわかりました。世界の懸念事項に関する調査、What Worries the Worldによると、調査実施国である26カ国の人々の半数以上は「自国は間違った方向に進んでいる」と感じていることがわかりました。中でも、南アフリカ、イタリア、ブラジル、メキシコの人々が最も懸念しており、アルゼンチンとポーランドでは楽観している様子が伺えました。
世界の懸念事項に関する調査「What Worries the World」は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、メキシコ、ポーランド、ペルー、ロシア、サウジアラビア、セルビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、米国で、65歳以下の成人を対象に毎月実施されるオンライン調査です。
調査対象国26カ国の人々の半数以上(平均59%)は、「自国は間違った方向に進んでいる」と感じており、それは過去4カ月間大きな変化は見られません。しかし、その結果は国によって幅広く異なっています:
- 中国、インド、サウジアラビアは、自国の方向性について最も肯定的な上位3カ国である。中国92%、インド74%、サウジアラビア72%が自国は正しい方向に向かっていると考えている。今年の7月以来、楽観的な見方は中国では5ポイント上昇し、サウジアラビアでは8月から5ポイント上昇した。
- 一方、南アフリカは自国の方向性について最も懸念している。正しい方向に向かっていると感じているのは8%に過ぎない。次いでイタリアで15%、ブラジルで16%となっている。
- アルゼンチンとポーランドは今月最も大きな動きを見せている。アルゼンチンの対象者の55%は、自国が正しい方向に向かっていると回答した。これは先月から11ポイント上昇した。ポーランドでは9ポイント上昇し、42%となっている。セルビアとブラジルも上昇を見せている。
- 今月の最大の落ち込みはペルー(8ポイント減)、ロシア(6ポイント減)、フランスとイングランド(どちらも5ポイント減)。
26カ国全体で懸念事項の上位3位はすべて前月と一致しています:
- 「失業/雇用問題」は世界で最も懸念されている問題である。特にイタリア(65%)とスペイン(62%)ではポインが高かった。スペイン、セルビア、韓国ではそれぞれ4ポイント低下している。これまでの数か月を振り返ってみると、「失業/雇用問題」について最も懸念していないのはドイツ(12%)である。日本では25%であった。
- 第2位の「財政的/政治的腐敗」では、南アフリカ人が最も懸念している(66%)。最も懸念していないのはドイツ(7%)、次いでスウェーデン(9%)であった。日本は25%であった。
- 第3位は「貧困/社会格差」で、セルビア(56%)とロシア(53%)が最も懸念している事項であった。米国はこれに対する懸念が最も低い(18%)。日本ではこれが最も懸念されている事項で、35%が懸念している。
世界の懸念事項トップ5
- 失業率(35%)
- 財政的/政治的腐敗(33%)
- 貧困/社会格差(32%)
- 犯罪と暴力(30%)
- 医療/健康(23%)
調査概要
調査時期
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2017年8月25日-9月8日 |
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調査対象者
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16-64歳男女(カナダ/イスラエル/アメリカのみ18歳-64歳男女) |
調査対象国
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26カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、メキシコ、ポーランド、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、アメリカ) |
サンプルサイズ
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21,044人 |
調査方法
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イプソスオンラインパネルを利用したオンライン調査 |
この調査のレポート(英語のみ)は、以下のリンクからダウンロードしていただけます。