アジア太平洋地域の消費者の85％が、意思決定の指針となる信念を持つかどうかは人それぞれであるという考えに同意
分裂は不平等や多様性の高まりによって生じ得ますが、同時にブランドが発信できる有益な場も生み出します。
パンデミックは、願わくば過去の稀な出来事でした。共通の敵に対して世界を団結させることもできたはずですが、予防措置やワクチンについて、多くの国の人々の間に溝をつくり、それを広げようとする力が働きました。
ポリクライシスは新たな世界秩序の原動力であると同時に、その結果でもあります。気候から人権、移民から財政政策、ジェンダーフルイドからデータプライバシー、そしてAIや合成生物学の倫理に至るまで、様々な面で意見の相違が存在しますが、そのいずれかを解決するために一致団結することは難しいということです。
私たちをつなぐテクノロジーやツールは、私たちを引き離すことも可能です。我々がログインする度、出てくる見出しは溝を浮き彫りにします。同時に、人々はブランドに対してこうした問題を解決する役割を果たし、サスティナビリティに関するような問題に対し、個々の目標を達成するためのサポートを担うことを求めています。彼らは自分たちの価値観を共有できるブランドを求めているのです。しかし、ブランドが立ち向かうべき問題の多くは危険と隣り合わせであるため、ブランドが顧客が望む有意義な変化を起こすことは難しいのです。それは、全ての顧客が望むことが同じではないからです。
しかし、我々は基本的に多くの価値観を共有しており、それを何度もデータで目にしてきました。我々はその価値観の表現と実践にとらわれてしまいがちですが、我々の世界を隔てている力は、時に世界を一つにする力も秘めているという希望もあるのです。
思考のきっかけ
あなたのブランドや 企業は、政府にはできない社会の緊張を和らげる役割を担っていますか？
毅然とした態度を取り続け、組織の価値観と顧客の価値観を合わせるにはどのように対処しますか？また潜在的な反発にはどう対応しますか？
