キャッシュレス化の進行スピードは遅い? キャッシュレス決済マンスリー調査の結果を発表

イプソスは様々な決済手段の利用状況について 2020 年 1 月から毎月調査を実施し、前月の消費について決済方法の実態を捉えるキャッシュレスマンスリー実態調査をオンラインアンケートにより聴取しました。

<キャッシュレス決済大規模調査 結果の要約>

  • 毎日の買い物など(公共料金等の支払いを除いた日々の支払い方法)の支払い金額全体を100%として、キャッシュレスで支払われた割合は1月57%、2月58%、3月59%と微増。QRコード決済の伸張がこの変化をもたらした可能性が。
  • QRコード決済の利用が決済全体で占める割合は未だに1割程度だが、この3か月で毎月対前月比10%程度の伸張が見られる。QR決済の銘柄間では、伸張度合いの明暗がはっきりと。


毎月の支払いに利用した各決済手段シェアがわかる調査

イプソスは2020年1月から毎月、約2,400名に対して、先月1か月間のクレジットカード、QRコード決済、デビットカード、電子マネーとプリペイドカード、現金の利用実態について、オンラインアンケートを実施しました。
毎月固定的に支払うものを除き、お買い物として決済している金額の割合を聴取し、さらに、各決済手段を毎月何回くらい利用しているのかを聞いており、金額と利用回数を両方把握できるデータとなっております。
以下は2020年1月~3月の現金とQRコード決済の利用金額割合の推移です。

支払い金額割合

現金利用割合は非常に緩やかな減少を見せていて、QR決済は2月、3月にかけて少し増加しました。現金ユーザーがすべてQRコード決済に流入したとは言い切れませんが、今後のコロナウイルスの影響で生活や消費に変化が起きている中、キャッシュレスに変化があるのか、4月以降も調査を続けます。


QRコード決済の利用シェア

QRコード決済の利用率は全体でみると少しずつ上昇していますが、増加傾向のQRコード決済と減少・停滞気味のQRコード決済が明らかになっています。下記のグラフは各QRコード決済の利用シェアを表したものです。

QRコード決済利用シェア(%)
全体の利用シェア順位はまだ変わりはありませんが、このような傾向が続くとQRコード決済のカテゴリーの中でも順位変動が起こりうるとみられます。


調査の詳細について

本データは、2020年1月から実施しているキャッシュレス決済マンスリー調査において、決済手段の利用状況について聴取したものとなります。

キャッシュレス決済マンスリー調査概要
イプソス ファイナンシャルサービスは、今後も日本国内外の金融サービスの利用状況などを幅広く捉え、エンドユーザーに対するサービスの改善を図る金融機関様に資する情報提供を行ってまいります。
本調査のより詳細なデータや、この結果をもとにした深堀調査などにご興味のある場合は、弊社までお問い合わせください。


イプソス キャッシュレス大規模調査に関する問い合わせは下記まで

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