キャッシュレス決済大規模調査の結果を発表、脱クレカが起きている? QRコード決済利用は躍進
イプソスはキャッシュレス決済大規模調査を実施いたしました。毎年、日本全国のキャッシュレス実態を把握する目的で、全国約20万人を対象にオンラインアンケート調査を実施しています。今年で5年目の実施となりました。
イプソスはキャッシュレス決済大規模調査を実施いたしました。毎年、日本全国のキャッシュレス実態を把握する目的で、全国約20万人を対象にオンラインアンケート調査を実施しています。今年で5年目の実施となりました。
今回はクレジットカードの利用、QRコード決済の利用の変化をお伝えします。
<キャッシュレス決済大規模調査 結果サマリー>
- クレジットカード離れが起きているか?利用枚数は減少
- クレジットカード国際ブランドの勢力図に変化の傾向
- QRコード決済利用者は増加、PayPay、au PAYの利用増が顕著
調査の詳細について
利用枚数が低下、脱クレカが起きているか?
当調査では、約50種類のクレジットカードを特定し、利用場所、利用金額などを聴取しています。直近6か月間で利用されたカードの総枚数は311,934枚。20万9千人の日本の消費者は1人当たり平均約1.49枚のクレジットカードを利用していることがわかりました。2016年調査時点から平均利用枚数は減少しています。
JCBが縮小、マスターカードのシェアが拡大
利用されたカードの国際ブランドシェアはVISAが50.8%、JCBが28.0%、マスターカードが17.8%でした。JCBの縮小、マスターカードの拡大が明らかとなりました。
QRコード決済は日本人の半分が利用している
本年調査の結果、QRコード決済の利用者は大幅に増えました。最近6か月間でQRコード決済を利用した人は半数。昨年の38%から大幅な増加です。新たな決済手段としての浸透は早くも進んでいるようです。
PayPay、au PAYの利用増が顕著
多くのQR決済手段で利用は増加していますが、PayPay、au PAYの増加が顕著です。
日本の決済市場を分析
当調査は、上記以外にも利用場所、利用金額、推奨意向、満足度などを聴取しています。決済市場をあらゆる観点で分析し、市場を理解し、キャッシュレスを推進する基礎データとしてご提供しています。
イプソス ファイナンシャルサービスは、エンドユーザーに対するサービスの改善を図る金融機関様に資する情報提供を行ってまいります。
本調査のより詳細なデータや分析、この結果をもとにした深堀調査などにご興味ありましたら、お気軽に担当までお問い合わせください。
2020年キャッシュレス大規模調査概要
調査対象:18~79歳 一般男女 全国
調査期間:2020年10月28日~11月9日
サンプルサイズ:209,883人
調査手法:オンライン調査