コロナウイルスが世界的な不安を支配している
世界が懸念していることは?
コロナウイルスが感染拡大していることを考慮して、イプソスは定期的な 「世界が懸念していること What Worries the World」 調査に「コロナウイルス/COVID-19」を含めました。4月の結果によると、コロナウイルス/COVID-19は世界中で最も懸念されている問題で、調査した世界28カ国のうち24カ国で1位になりました。
今日、自国が直面している最も重要な問題について尋ねたところ、全体の61%がコロナウイルスを挙げ、最も高い割合を示したのはマレーシア (85%) 、イギリス (77%) 、オーストラリア (74%) でした。
これは、この調査が10年前に始まって以来、最も高いスコアとなりました。世界の5大懸念を構成する他の問題は、失業、医療、貧困/社会的不平等、金融/政治腐敗です。
コロナウイルスー今日の問題
現在、コロナウイルスは明らかに他のすべての問題を圧倒しており、年の初めから貧困/社会的不平等と犯罪/暴力に関する懸念が減少した一方で、失業、医療に関する懸念の割合が増加していることがわかります (特にスペインで)。
失業に対する懸念が最も高い国はスペイン (60%) 、南アフリカ (58%) で、僅差でイタリア (56%) が続きました。オーストラリアは今月、失業に最も懸念を抱いている国トップ5 (1月以降19ポイント増の48%)に入りましたが、他にもイスラエル(+23ポイント増で39%)とアメリカ (+11ポイント増で24%)ではこの3ヵ月で著しい増加が見られました。
医療について最も懸念を抱いている国はハンガリー(59%)で、ポーランド(51%)、ブラジル(46%)が続いています。スペインは2020年1月から18%上昇して44%となっており、医療への懸念が高まっている国の一つとなっています。
自国の方向性についてどのように感じているか
世界の調査対象者全体の過半数 (54%) が「自国は間違った方向に向かっている」と感じていることがわかります。しかし実際には、この数字が61%であった年の初めよりも前向きな状況となっています。
ここ数カ月間コロナウイルスの危機が続いていることを考えると、これは予想外のことかもしれませんが、国が一体となっている感覚や、国のロックダウンがウイルスを封じ込め、感染国が回復に近づくという期待が映し出されている可能性があります。
世界が懸念していること What Worries the World 調査のグローバル結果をご覧ください。