2018年を楽観視するのは若年層が多い国

イプソスが28カ国で実施したオンライン調査によると、世界の人々は2018年を楽観視しているようです。特に若年層が多い国ではこの傾向が顕著です。

世界の人々は2018年に対し楽観的な個人的展望を抱いており、今回の調査対象者の76%が「2018年は2017年よりもよい年になる」と回答しました。楽観度は世界各地で異なっていますが、高齢層よりも若年層が多い国の方が楽観的な傾向です。ラテンアメリカは世界で最も楽観的傾向が強い地域です。「2018年は2017年よりもよい年になる」と回答した割合は、ペルーで93%、コロンビアで93%、チリで88%、メキシコでは87%でした。最も楽観的ではない5カ国のうち4カ国はヨーロッパのフランス(55%)、イタリア(60%)、ベルギー(65%)、イギリス(66%)となりました。このような地域差が出た要因の一つとして、人口年齢が考えられます。若年人口の多い国のほうが2018年に対してより楽観的な展望を持っているようです。年齢の中央値が27.1歳の南アフリカでは、調査対象者の85%が2018年に対して楽観的な展望を示しており、その割合は全調査対象国の平均よりも10%高くなっています。一方、高齢層が多い国では、未来に対する展望はより悲観的です。年齢中央値が47.3歳と最も高い日本では、20108年を楽観的に見ている人の割合は44%で、全調査対象国の中で最も低い値となりました。

この調査結果は、2017年11月27日~12月8日に実施したイプソス世論調査のデータを基にしています。イプソスは27カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、セルビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、アメリカ)の18,940名以上を対象にオンライン調査を実施しました。
 

Related news