Data Dive: 2022 年の総括

12のインフォグラフィックスで、激動の一年におけるイプソスグローバルアドバイザーの主な調査結果を振り返ります。

​2021年の大晦日を覚えていますか?

多くの人がシャンパン(あるいはインフレが進行していたため、プロセッコやスパークリングワイン)を入れたクーペを高々と掲げ、翌年は前年より格段に良くなることを願いながら乾杯をしたものです。

しかし、願いは叶いませんでした

2022年は歴史に残る年でした。歴史的なパンデミックは長引き、インフレと共に猛暑も最高潮に達し、ロシアが再びウクライナに侵攻し、歴史は繰り返されました。今年は、故エリザベス女王の有名な言葉を借りれば、多くの人にとって「アナス・ホリビリス」(恐怖の年)となったのです。

オミクロンの変異株が拡散し、新型コロナウイルスへの懸念が残る中、生活費に対する不安も根強く残る1年となったこの年の人々の様子を、イプソスのグローバルアドバイザー調査から月別に見てみましょう。

 

  1. 1月 新型コロナウイルスへの懸念が依然として優勢で、インフレへの懸念は遅れ気味
    2022年初頭、新型コロナウィルスのパンデミックは依然として世界で最大の懸念事項(35%)であると考えられていました。しかし、生活費の心配は大幅に増大し始めており、すでに世界平均で2021年1月の9%から2022年1月には20%に増加していました。Ipsos | Data dive | covid-19 | inflation

     

  2. 2月 ショーは継続されるべきか?
    パンデミック時代の2回目のオリンピック開催に向けて行われたイプソスの調査では、パンデミックが収束していない状態で北京冬季大会を実施すべきかどうか、人々の意見は二分されました。2月初旬に中国で開会式が行われた時点でパンデミックは収束しておらず、しかしながら大会は可能な限り安全を確保し、厳戒態勢のもと実施されました。

     

  3. 3月 平等への道
    認めないことは変えられません。イプソスが国際女性デーのために毎年行っている調査によると、半数以上(55%)が性差別は現実に存在することに同意する一方で、ほぼ10人に2人が男女間の不平等は存在しないと考え、27%がわからないと答えるなど、驚くべき結果が明らかになりました。Ipsos | Data dive | covid-19 | inflation

     

  4. 4月 制裁への支持
    イプソスがウクライナ侵攻直後に27カ国19,000人を対象に行った調査では、制裁への強い支持がある一方で、ロシアを罰するために経済的制裁を用いることには、わからないか反対という意見が過半数を占めました。

     

  5. 5月 ピンチを感じる
    この春イプソスが発表した調査によると、多くの人が生活苦にあえぎ、経済的な苦境が続くと予想されました。

     

  6. 6月 避難する権利
    ウクライナへの侵攻が長引く中、世界難民の日に向けて発表された 世界的な調査によると、戦争や迫害から逃れる人々の権利に対する支持は前年比で8ポイント上昇しました。 Ipsos | Data dive | covid-19 | inflation

     

  7. 7月 物価上昇への懸念が高まるJuly: Concern about costs rises
    まさかのパンデミック3回目の夏を迎え、人々は旅行に胸を躍らせましたが、物価の高騰が続く国もあり盛り上がりに陰りが見えました。

     

  8. 8月 選ぶ権利?
    米国最高裁がロー対ウェイド判決を覆したことを受け、イプソスが行った中絶に関するグローバルな意識調査によると、調査対象の27カ国で、中絶をすべて/ほとんどのケースで合法とすることへの支持は、ペルーの31%という低い値からスウェーデンの86%という高い値までさまざまでした。

     

  9. 9月 気候変動への危惧
    この春から夏にかけての猛暑と山火事で、人々はこれから起こるであろうことに神経をとがらせています。9月中旬に発表された34カ国を対象とした調査によると、Z世代と若いミレニアル世代は、今後25年間のうちに気候変動によって自分や家族が家を追われることを最も懸念していることが明らかになりました。

     

  10. 10月 若者も、のんきに構えてはいられない
    恐ろしい気象現象や 核兵器への脅威など、不安は尽きません。このような混乱の中、2022年世界メンタルヘルスデーに向けて発表された調査によると、Z世代と若いミレニアル世代は、年上のミレニアル世代、X世代、ベビーブーマーよりもストレスやメンタルヘルスの問題でかなり悩んでいることが明らかになりました。Ipsos | Data dive | covid-19 | inflation

     

  11. 11月 ゴーーール!
    2022年FIFAワールドカップカタール大会に出場する自国を応援するサッカーファンも多く、もちろん、決して悲観するばかりの一年ではありませんでした。イプソスのグローバルアドバイザー調査によると、サッカーファンはワールドカップを社会的なイベントとして捉えており、大多数が友人や家族と一緒に観戦する予定であることが判明しました。Ipsos | Data dive | covid-19 | inflation

     

  12. 12月:インフレへの懸念は増加、新型コロナウイルスへの懸念は減少
    2022年末までに、新型コロナウイルスは1月の第1位(35%)から第10位に下がり、12月にはわずか11%が自国での最大の懸念事項だと回答しました。生活費に関する懸念は、今年3月に世界平均でパンデミックを抜いて1位(26%)となり、10カ月連続で1位をキープ(12月は40%)し、2022年の終わりを迎えています。

 

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