Flair Mexico 2016 より一層の精査と変化の1年

「不満」、「失望」、「不信」、「悲観」、「犯罪」、「貧困」、「政治的腐敗」、「経済成長の不十分」…挙げだしたらきりがありません。

「自信の危機」には、政治家、ブランド、広告、会社などが含まれます。個人を除き、全てのものが(公的・私的含めて)、過酷な精査の対象となるでしょう。

結果には、さまざまなシナリオが含まれます。フラストレーションと怒り、降伏と屈服、 移動と行動、国を飛び出して移住したいという考え、自ら参加しこれまで以上に声を上げる必要性。

いずれにせよ、全てが変わります。変化への願い、変化や代替への渇望、そして新しい意味への衝動が、すべて一緒になって最高潮に達しています。インターネットの成長、ソーシャルネットワークの拡大、多様性、そして好奇心は、新たな見通しを提供すると同時に、回避もしくは対策を講じます。ルールが変わりました。透明性、誠実さ、尊敬、思いやり、そして真実は、自信を立て直したり作り上げたりするのに重要です。

確実に言えることが1つあります。メキシコでは物事が臨界点に達しそうなとき、メキシコとその人々は、必ず悪いものを払いのけ、良いものを育てる方法を見つけます。

1. メキシコの2つの側面

フォーマルで、ダイナミックで、繁栄していて、希望に満ちたメキシコと、不備を後悔し、非難し、限界を思い出してばかりで、国の可能性とより良い未来を作るには時間がかかるということを受け入れようとしない、もう一つのメキシコとの間には大きなギャップがあります。

2. メキシコは心配

マクロ経済の数字は、メキシコが現在世界を苦しめている不確実で変動の激しい金融シナリオを管理することにおいて他のBRIC諸国よりはるかに健闘していることを示していますが、メキシコ人は、特に政府の腐敗と正義の観点から、国の動向にかなり憤慨しているようです。

3. メキシコは唐辛子のように辛い

メキシコの政治的・社会的安定化は比較的新しく、第二次世界大戦後に始まり、50の政府、内戦、3つの共和国、2つの帝国を経て、ようやく1917年の憲法ができました。

4. メキシコの消費者の要求はますます厳しく

メキシコ人は、お金と引き換えに多くを要求します。彼らはもはや、自分の好きなブランドのエクイティを罰することを躊躇しません。有名な「私のことばは法」(”My word is law”)のせいで、彼らを喜ばすことはますます困難になっています。

5. メキシコはアーリー・アダプター

ラテンアメリカでは、メキシコはブラジルに次いで2番目にソーシャルメディアユーザーの多い国です。世界で5番目に多くのFacebookユーザーを抱えており、その60%以上が18〜34歳です。

6. メキシコは大きい

世界保健機関WHOによると、メキシコは世界的な肥満先進国であり、人口の33%がこの病気の影響を受けています。これを受けて政府は、インスタントシリアル、キャンディーやチョコレート、ケーキ菓子、炭酸飲料、ジュース、塩分の高いスナック菓子などのカテゴリーを、悪魔の食べ物としました。

7. メキシコの女性は「スーパーウーマン」

女性向け製品のメッセージは、「家の魂」というトーンから、「マルチタスクをこなす女性」というトーンに変わりました。彼女たちは、家族サポート、主婦、母親、父親などの役割をこなします。ブランドの使命は、女性の生活を楽にすることです。

8. メキシコは頭脳工場

過去14年間で、メキシコは米国だけで2万人以上の博士号取得者を輸出してきました(全国統計地理研究所INEGIの「職業と雇用に関する全国調査」による)。

9. メキシコは文化的ハブ

メキシコシティは、世界最大の博物館数(1,200)を誇る他、2,000の文化施設、600の劇場を有します。

10. メキシコ人はみんな幸せ 

メキシコは、麻薬戦争がもたらす暴力と不安により、多くの問題に直面していますが、メキシコが世界幸福度ランキングにおいて21位であることを知るのは、大変励みになります。メキシコの21位は、イギリスの23位、チリの24位、アルゼンチンの26位よりも上です。

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