世界の消費者心理は依然として緩やかに回復

経済的信頼感は多くの国で低下よりも向上を示していますが、パンデミック以前の水準に回復した国は中国だけです。

グローバル消費者信頼感インデックス(The Global Consumer Confidence Index )は42.2で、前月 (41.8) をわずかに上回りました。9月の消費者心理は、6月を底に4カ月連続で改善しました。しかしこれは、今年1月に記録したパンデミック以前の水準より6.4ポイント低く、過去10年間の平均値よりも5ポイント近く低くなっています。

グローバル消費者信頼感インデックスは、世界24カ国の国別指数の平均です。これは、イプソスのグローバルアドバイザー オンラインプラットフォームで75歳未満の17,500人以上を対象として毎月実施している調査に基づいています。

今月、国別指数が大きく(1.5ポイント以上)上昇したのは中国(+3.0) 、日本 (+2.5) 、オーストラリア (+2.5) 、メキシコ (+2.2) 、南アフリカ (+2.1) 、ブラジル (+1.7) 、サウジアラビア (+1.7) 、米国 (+1.6) の8か国です。日本とメキシコは過去2カ月で大幅な伸びを示し、ブラジルは過去3カ月で大幅な伸びを示しました。

アルゼンチン (-1.6) とトルコ (-1.7) では今月、国別指数が大きく下落しました。アルゼンチン(33.4) は3ヵ月連続で下落し、パンデミック発生以来最低の水準となりました。トルコの指数は31.5で、パンデミック発生以来の最低値ではありませんが、パンデミック前のどの年よりも低くなりました。

国別指数(National Index)のトレンド

今年の1月と比較すると、中国 (+4.2) を除いた全ての国の国別指数が下がっています。イスラエル、インド、米国、メキシコの4カ国では国別指数は本年1月より10ポイント以上下がり、他の15カ国では5~10ポイント下がりました。

  • 調査対象となった24ヵ国のうち11ヵ国で、本年1月、国別指数が50を上回っていたが、今は中国 (73.9) 、サウジアラビア (59.3) 、スウェーデン (52.8) 、ドイツ (51.6) 、米国 (50.8) の5ヵ国のみ。
  • 一方、現在国別指数が35以下は6カ国(韓国 (35.0) 、スペイン (33.7) 、イスラエル (33.6) 、アルゼンチン (33.4) 、南アフリカ (31.5) 、トルコ (31.5))だが、1月にはトルコのみであった。

雇用指数、期待指数、投資指数のトレンド

世界的には、雇用指数 (+0.3) 、期待指数 (+0.2) 、投資指数 (+0.6) がいずれも前月比で小幅の伸びを示しました。

  • 雇用の安定と雇用の見通しに対する信頼を示す雇用指数(グローバルで48.0)は、7カ国(9月は5カ国、8月9カ国、7月は6カ国、6月はなし)で大幅な上昇を見せている。大幅に減少したのは2カ国のみで、回復傾向が続いている(6月14カ国、7月5カ国、8月4カ国、9月2カ国が減少)。
  • 地域経済、財政状況、雇用に関する消費者の見通しを反映した期待指数(グローバルで52.8)は、2か月連続して6カ国で大幅に上昇した。
  • 投資環境を示す投資指数(グローバルで36.2)は、9カ国で大幅に上昇した。ブラジルでは3か月連続の大幅上昇。大幅に下落したのはアルゼンチン (-2.1) 、トルコ (-1.7)、ポーランド (-1.5)のみ。投資指数は5月から6月にかけて15カ国で大幅に下落した。

イプソスのインタラクティブポータルConsolidated Economic Indicators では、グローバル消費者信頼感インデックスとサブインデックスに関するグラフ比較、トレンドデータ、それらのベースとなる質問をご参照いただけます。


これらの調査結果はRefinitiv/IpsosのPrimary Consumer Sentiment Index (PCSI)のデータに基づくものです。調査は毎月、イプソス・グローバルアドバイザーのオンライン調査プラットフォームを使用して世界24市場の17,500人以上(アメリカ、カナダ、イスラエル、トルコ、南アフリカでは18~74歳、その他では16~74歳)を対象に実施されています。毎月のサンプルサイズは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国(本土)、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、イギリス、アメリカでは各国1000人以上、アルゼンチン、ベルギー、ハンガリー、インド、イスラエル、メキシコ、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各国500人以上です。

ダウンロード

社会