グローバル消費者信頼感、50.7に上昇

5月のグローバル消費者信頼感インデックスは、0.4ポイント上昇しました。

5月のグローバル消費者信頼感インデックスは50.7を記録、3か月で0.4ポイント上昇し、1年では2.5ポイント上昇しました。このインデックスを見ると、消費者マインドは世界的にポジティブ傾向にあることがわかります。一方で、調査対象国24か国それぞれの間では、態度に大きな違いも見られました。消費者信頼感ナショナルインデックスは、調査対象者の自国経済の現状と将来の見通し、貯蓄、大規模な投資、個人の財務に関する消費者の意見を反映した指標です。

自国の経済状況について、全体的に最も高い信頼感を示したのは、中国(72.3)、インド(64.7)、米国(63.6)、およびスウェーデン(62.1)でした。対照的に、かなり低い信頼感を示したのは、トルコ(38.3)、イタリア(39.6)でした。3か月間で信頼感が最も大幅に増加した国はサウジアラビア(+4.0で57.3)で、反対に最も大幅に減少したのは、7月の大統領選挙に向けて準備が進むメキシコ(-3.5ポイントで44.6)です。日本は-0.8ポイントで44.1でした。全体的に見ると、大幅減を記録した国はたったの4か国であるのに対し、7か国は大幅増(+1.5ポイント以上)を記録しています。

消費者信頼感インデックスを構成するサブインデックスにおいては、その1つである期待インデックスが、3か月で0.5ポイント増を記録し、59.6となりました。当然ながら、最も強大で、かつ、速いスピードで成長を遂げている経済国2か国が期待インデックスのトップを飾っています。中国は、74.4(過去8年間で最高値を記録)で首位に、そして次いでインドが、70(3か月で-1.8ポイントでしたが)を記録しています。24か国のうち1か国を除いた全ての国が、期待インデックスで50以上を記録し、今後の経済成長の方向性について明るい兆しを示しています。例外となったのは、45.7を示したトルコのみでした。過去3か月で大幅増を記録した国は9か国ありました。中でも最も顕著だったのでは、ハンガリー(+4.5で57.9)、サウジアラビア(+3.2で63.4)、およびイギリス(+2.2で56.6)です。もちろん、全ての市場で経済ニュースがポジティブだったわけではありません。トルコについては、期待インデックスが最低値だっただけでなく、その減少幅も最大でした(-2.2)。次いで減少幅が大きかった国は、アルゼンチン(-2.1で59.5)です。日本は、-1.1ポイントで53.2でした。

ジョブインデックスは、3か月で1.1ポイント上昇し、58.5となりました。この指標では12カ国でかなりの上昇が見られました。一方、下降したのはわずか3カ国でした。ジョブインデックスのスコアが最も高かった国は、中国(74.2)、スウェーデン(73.6)、およびアメリカ(72.4)でしたが、反対に最も低かった国はブラジル(35.6)とトルコ(43.5)でした。ジョブインデックスが最も大幅に上昇したのはハンガリー(+5.3で59.4)で、次いで中国(+4.1)、サウジアラビア(+3.9 で53.1)となっています。 対照的に、最も減少した国は、メキシコ(-2.8で 46.4)、アルゼンチン(-2.6で 48.2)、およびトルコ(-1.7)でした。日本では0.2ポイント上昇し、66.4となりました。

グローバル投資インデックスについては、3ヶ月で0.2ポイントとわずかに下降し、44.1となりました。他のインデックスと同様、中国(70.7)とインド(66.3)が3位のアメリカ(58.1)を大きく引き離し、1位、2位を占めました。投資に対する信頼感が最も低かったのは日本(28.2)で、イタリア(32.7)、トルコ(32.7)、フランス(32.9)が続きます。今月は7カ国が大幅増を記録し、同様に大幅減を記録したのも7カ国でした。最も大幅に増加したのはサウジアラビア(+4.7で55.5)、ロシア(+4.6で36.2)でした。対照的に、最も大幅な減少が見られたのは、メキシコ(-6.1で41.7)、ベルギー(-4.2 で39.1)、フランス(-4.0 で32.9)です。

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