2019年11月、世界の消費者の楽観度は過去2年間で最低

調査対象となった24市場の半数が、過去3ヶ月で消費者信頼感指数の大幅な低下が見られました。

2019年11月のグローバル消費者信頼感指数 (Global Consumer Confidence Index) は48.6で、先月より0.2ポイント低下し、2017年5月以来の最低となりました。

グローバル消費者信頼感指数が過去3ヶ月で1.3ポイントも低下した要因として、調査対象となった24市場のうち、トルコ(-4.8ポイント)、中国本土(-4.6)、イタリア(-4.2)、インド(-3.6)、オーストラリア(-2.7)、カナダ(-2.6)、スペイン(-2.2)、イスラエル(-2.0)、ベルギー(-2.0)、アルゼンチン(-1.9)、スウェーデン(-1.8)、ロシア(-1.5)、ドイツ(-1.5)の12市場で大幅に低下したことが挙げられます。3ヶ月間で国家指数の大幅な上昇が見られた唯一の市場はハンガリー(+2.3ポイント)です。

「国家指数」とも呼ばれる消費者信頼感指数は、地域経済の現状と将来、個人の金融状況、貯蓄、大規模投資への自信に対する消費者の態度を反映しています。国家指数では、中国が69.1で引き続きトップで、サウジアラビア(63.3)、アメリカ(61.1)、インド(59.3)がこれに続いています。その対極にあるのがトルコの33.8点を筆頭に、アルゼンチン(37.3)、ロシア(39.1)の順となっています。

National Index - November 2019 | Consumers | Ipsos

当社の対話型ポータルである Ipsos Consolidated Economic Indicators にアクセスすると、イプソス消費者信頼感インデックスとサブインデックスに関するグラフ比較とトレンド・データ、およびそれらの基礎となるすべての質問をご覧いただけます。.

これらの調査結果はRefinitiv/IpsosのPrimary Consumer Sentiment Index (PCSI)のデータに基づくものです。調査は毎月、イプソス・グローバルアドバイザーのオンライン調査プラットフォームを利用して世界24市場の17,500人以上(アメリカ、カナダ、イスラエル、トルコ、南アフリカでは18~74歳、その他17カ国では16~74歳)を対象に実施されています。毎月のサンプルサイズは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国本土、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、イギリス、アメリカでは各国1000人以上、アルゼンチン、ベルギー、ハンガリー、インド、イスラエル、メキシコ、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各国500人以上です。

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