What Worries the World
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世界が懸念していること – 2025年12月

イプソスの「世界が懸念していること(What Worries the World)」調査は、10年以上にわたって30か国の2万人以上の成人を対象に毎月実施されており、世界的および地域的な重要課題に関する世論の貴重なスナップショットを提供しています。

イプソスが毎月実施する「世界が懸念していること(What Worries the World)」調査では、一般市民が現在最も重要な社会問題や政治問題は何であると考えているのかを調査します。10年以上にわたるデータを活用し、最新の調査結果を文脈に照らして分析しています。

2025年12月の主な調査結果の概要

41%

が自国は「正しい方向に向かっている」と回答

39%

が自国の経済状況は「良好」だと考えている

13%

が気候変動を主要な課題の一つとして挙げており、18の課題のうち10位となり、2021年6月以来の最低スコアを記録した

32%

が犯罪と暴力が主要な懸念事項の一つであると考えており、30か国中第1位となっている

23%

が医療が自国が直面する主な懸念事項の一つであると回答した

18%

が移民管理が主な懸念事項の一つだと回答、税金と並んで7位にランクイン

2025年の重要なポイント

表面的には、全体的な状況は安定しているように見えます。30か国全体の平均を見ると、18の懸念事項について前年比で大きな変化は見られません。しかし、特定の国に注目すると、大きな変化が見られます。

たとえば、ヨーロッパのいくつかの国では、犯罪や暴力に言及する割合が増加しています。

オランダの懸念レベルは昨年12月より11ポイント上昇し、ドイツとイタリアでは懸念が1年間で6ポイント上昇、フランスでは5ポイント上昇となっています。

一方、英国の状況は変化が目立ち、医療に対する懸念は7ポイント減少し、移民管理に対する懸念は10ポイント増加しています。

その一方で、米国人の医療に対する懸念レベルは1年で8ポイント増加しました。

世界の懸念:長期的トレンド 

Q: 次の中から、あなたの国において最も懸念される事項を3つ選択してください。

30か国全体で、自国が「正しい方向に向かっている」と答えた人の割合は、昨年12月以降4ポイント上昇し、5分の2(41%)となっています。

2024年12月、29か国中22か国で、自国が間違った方向に向かっていると回答した人が過半数を占めました。2025年12月には、30か国中23か国で過半数が同様の考えを持っています。2025年にアイルランドが調査に追加されたため、調査対象となる国が1か国増えています。この間、韓国は「正しい方向」派に移行し、メキシコは「間違った方向」派に移行しました。

最も悲観的な国という点ではフランスがトップに立ち、9月には過去10年間で最低の正しい方向スコア9%を記録しました。今月は10%です。

正しい方向に向かっているとする割合の変化:2024年12月~2025年12月

Q: 全般的に見て、この国は正しい方向へ向かっていると思いますか、それとも間違った方向に向かっていると思いますか。 正しい方向

 

 

今年12月、30か国において、自国の経済状況を「良い」と評価する人の割合は39%となりました。今月のスコアはパンデミック直前の2019年12月と同水準です。 

いくつかの国は、この重要な経済指標でパンデミック前の水準に戻るのに苦労しており、特にG7ではイタリアを除く全てがまだ回復していません。

今月、自国の経済が「良い」と回答した国は、30か国中6か国のみでした(2024年12月は5か国)。その多くはアジア太平洋地域の国です:シンガポール(78%)、マレーシア(74%)、インド(73%)、オランダ(63%)、インドネシア(52%)、アイルランド(51%)。経済見通しの詳細については、最新の イプソス消費者信頼感指数をご覧ください。
 

経済状況の変化:2024年12月~2025年12月

Q: 自国の現在の経済状況を表現するとしたら、当てはまるものはどれですか。 ネット値「良い」

夏の猛暑や冬の嵐にもかかわらず、30か国の中で、国が直面する主な懸念事項の一つとして気候変動を選択する割合は依然として比較的低いままです。現在13%で、これは2025年1月より2ポイント低く、2021年6月(11%)以来の低水準となっています。

30か国全体で、移民管理に言及する割合は2025年1月の16%から12月には18%へとわずかに上昇し、11月には8年ぶりの高水準となる19%を記録しました。

ヨーロッパでは、特に英国で不安を感じる割合が高く、英国では、懸念のレベルが1月の35%から12月には41%に上昇し、医療を上回って主要な問題となっています。

移民管理に関する長期的な懸念

移民管理を懸念事項として選択した人の割合(各国平均)

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