将来の見通し
将来の見通し

日本人、将来への見通し「楽観視」が前年比10ポイント上昇ーZ世代とベビーブーマー世代が牽引

世界最大規模の世論調査会社イプソス株式会社(日本オフィス所在地:東京都港区、代表取締役:内田俊一)は、日本を含む世界30か国23,642人を対象に意識調査を実施し「2026年予測レポート」を公開しました。

調査の結果、「来年、自国の人々は長期的な将来について楽観視できるようになる」と回答した日本人は28%と前年の18%に比べて10ポイントの大幅増となり、中でもベビーブーマー世代とZ世代が大きく牽引する結果となりました。また、今年の自国の評価や今後の世界経済への見通しについても、ポジティブな期待感を抱く人が増加傾向にあることが明らかになりました。

 

自国の人々は長期的な将来について楽観視できるようになる
グラフ①


調査結果

日本人の「将来への楽観視」が前年より10ポイント増加、特にベビーブーマー・Z世代では15ポイントの大幅増(グラフ①)

「来年、自国の人々は長期的な将来について楽観視できるようになるか」という質問に対し、「当てはまる」と回答した日本人は前年より10ポイント増加しました。世代別では、いずれの世代も増加傾向となりましたが、その中でも特に、ベビーブーマー世代とZ世代がともに最も高い伸びを示し、今回のポジティブな結果を牽引するような形になりました。

 

「2025年は自国にとって悪い年だった」と思う日本人、3年前から21ポイント減少(グラフ②)

「2025年は自国にとって悪い年だった」という質問に「当てはまる」と答えた人は日本人全体では55%でした。これは、3年前の76%と比較して、21ポイントマイナスとなりました。世代別ではZ世代のみ増加傾向にあることがわかりました。

自国にとって悪い年だった

グラフ②


「2025年は自分と家族にとって悪い年だった」と思う日本人、3年前から9ポイント減少(グラフ③)

個人や家族の状況について、「今年は自分と家族にとって悪い年だった」と回答した人は日本人全体では38%となり、3年前の47%からは9ポイント減、前年からも2ポイントマイナスと、減少傾向が続いています。世代別では、ベビーブーマー世代が前年より8ポイント減少となった一方で、X世代では2ポイント増加しています。

自分と家族にとって悪い年だった

グラフ③


世界経済の好転を期待する人は前年より11ポイント増加、特にZ世代では22ポイント増と突出した期待感(グラフ④)

「世界経済は2025年よりも2026年の方がよくなる」という質問に「当てはまる」と答えた日本人は、前年の28%から11ポイント上昇し、39%となりました。特に、Z世代においては前年の31%から大幅増の53%となり、半数以上がポジティブに感じていることがわかりました。前世代の中でも突出した期待感と言えます。

世界経済は来年に良くなる
 

今回の調査結果について、イプソス株式会社代表取締役社長の内田俊一は以下のように述べています。
「本調査により、日本人が抱く社会への認識が、停滞感から確かな期待感へとシフトしていることが明らかになりました。『今年は悪い年だった』という否定的な評価が3年前から大幅に減少しており、『長期的な将来についての楽観視』は、前年と比べて10ポイント上昇しました。特に、Z世代とベビーブーマー世代では、いずれも15ポイントもの増加を記録しています。このポジティブな変化が、単なる一過性のものに留まらず、実社会の活性化につながることを期待しています。本調査は今後も定期的に実施し、意識の変化を追いかけていく予定です。次回の調査結果も改めてお伝えいたします」

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