世界の人々は「コロナ前の常態」に戻ることよりも大胆な変化を切望
世界28カ国で21,000人以上を対象にした実施した調査によると、調査対象者の72%が新型コロナウイルスによる危機以前の生活に戻るよりも、自分の生活を大きく変えたいと思っていることが明らかになりました。さらに86%は、世界が以前の状態に戻るよりも、大きく変化し、より持続可能で公平になることを望んでいます。
10人中ほぼ9人は、世界がかつてのように戻るのではなく、変化することを望んでいる
世界的には、調査対象者の86%が「コロナ以前の状態に戻るのではなく、世界が大きく変わり、より持続可能で公平なものになることを望んでいる」という意見に同意しています。より正確に言えば、46%がこの提案に強く同意し、41%がやや同意しています。一方で、反対しているのは14%です(やや反対10%、強く反対4%)。
調査対象となった27カ国のそれぞれで、この意見に同意する人は反対する人よりもかなり多く、韓国を除くすべての国で50ポイント以上の差がついています。
ロシアとコロンビアは、それぞれ94%と、最も変化を望む国のトップです。以下、ペルー (93%) 、メキシコ (93%) 、チリ (93%) 、マレーシア (92%) 、南アフリカ (91%) 、アルゼンチン (90%) 、サウジアラビア (89%) の順となっています。
世界がパンデミック以前の状態に戻ることを望む人の割合が高かったのは、韓国(27%の人が コロナ以前の状態を変えることに強くあるいはやや反対している)、ドイツ (22%) 、オランダ (21%) 、米国 (21%) 、日本 (18%) などです。
世界の4人に3人が自分の人生に大きな変化を求めている
調査対象28カ国全体で、72%がコロナ禍以前の生活に戻るよりも、生活を大きく変えたいと考えている(30%が強く同意、41%がやや同意)一方で、29%はそれに反対しています(21%が強く反対、8%がやや反対)。
ラテンアメリカの国々、南アフリカ、サウジアラビア、マレーシア、ロシア、インドでは、5人に4人以上が、コロナ禍後、個人的な生活に大きな変化を求めています。
これとは対照的に、オランダ、ドイツ、韓国、日本、スウェーデン、米国、イギリス、カナダの、少なくとも5人に2人は、コロナ禍以前の状態に戻ることを切望しています。
これは、イプソスが2020年8月21日~9月4日に、同社のGlobal Advisorオンラインプラットフォームを利用して28カ国で実施した調査の結果です。調査対象者は、アメリカ、カナダ、マレーシア、南アフリカ、トルコの18歳~74歳~、他23か国では16歳~74歳の計21,104人です。
世界経済フォーラムの記事をご覧ください。 World Economic Forum's article.