世界の45%の人が、現在ダイエットに取り組んでいる
世界の半数以上が、減量のためにとる行動として食事制限によるダイエットではなく、「もっと運動したい」「もっと健康的な食事をしたい」と考えています。しかし食生活の観点からみると、減量のために制限する成分は主に糖分であると考えられています。
世界30カ国で実施された新しいグローバル調査によると、世界全体で45%の人が「現在、体重を減らそうとしている」と回答しました。チリでは60%、スペイン、ペルー、サウジアラビア、シンガポール、米国では50%以上の人が減量に挑戦していることがわかりました。
体重を減らしたいと考えている人の半数以上(52%)は、目標を達成するために、より多くの運動をする、より健康的な食事をする、と回答していますが、食事制限によるダイエットはしないと答えました。しかし、10人に4人(44%)は、食事量や食事内容を減らすと回答しました。
- アルゼンチン、チリ、メキシコ、オランダでは、体重を減らしたいと考えている人の約3分の2が、より健康的な食事をするが、食事制限によるダイエットはしないと回答しました。日本では21%に止まっています。中国では、体重を減らしたいと考えている人の4分の3(77%)が、減量のために運動をすると回答しました。
- 運動と健康的な食事の次には「砂糖入り飲料を飲む量を減らす」が挙がり、世界の減量を試みる人の38%がそう回答しました(ハンガリー、マレーシア、南アフリカでは50%以上)。
- 世界全体では15%が「アルコールを摂取量を減らす」と回答しています。イギリス(25%)、オーストラリア(23%)、ベルギー(23%)、韓国(25%)、ロシア(26%)、南アフリカ(24%)では、約4分の1です。
食事からの摂取量に注目すると、世界の人々が減量のために減らしたい、あるいは排除したいと考えているのは、主に糖質、次いでカロリーです。
- 減量に積極的な人では、世界で3分の2(62%)の人が、減量のために食事の中で減らしたり、排除したい要素として「糖分」を挙げています。この割合は、ハンガリー、マレーシア、ポーランド、ロシア、トルコ、南アフリカでは70%を超えています。
- 「糖分」に続いて、世界の人々が減量のために減らしたいと考える要素は「カロリー」(41%)です。中国、インド、マレーシア、サウジアラビア、アメリカでは50%以上となっています。日本は半数に僅か足りない49%です。
- 「カロリー」に次いで多いのが「炭水化物」で、減量を目指す人の39%が食事から減らす、または排除すると答えています。日本では49%がそう回答しました。続いて、「加工食品」(31%)、「飽和脂肪」(28%)となっています。
- 世界的に見ても、減量のために食事から「不飽和脂肪」を減らす/排除すると答えた人はわずか5%で、善玉と悪玉の違いがよく理解されているようです。
- 世界全体では、減量のために減らすべきものとして「アルコール」を挙げた人は16%にとどまりましたが、ロシア、ポーランド、韓国ではこの割合が4分の1以上に達しています。
減量のために企業や政府ができる12の施策のうち、減量に積極的な世界の人々の10人に4人が「安価で健康的な食品」が最も役に立つと回答しました。これは他の選択肢を大きく上回っています。
- 世界的に見ると、減量したいと考えている人の10人に4人(42%)が、「より安価で健康的な食品」が減量に役立つと考えています。この割合は、ハンガリー、イスラエル、南アフリカでは、約3分の2にまで増加しています。
- 世界の対象国全体では5分の1(22%)が、「運動のための公園など緑の公共スペース」を増やすことが減量に役立つと考えています。この数字は、中国とサウジアラビアでは40%以上になります。
- 18%は「公共の運動施設」を増やすことが減量に役立つと考えています。特に、中国(36%)と韓国(31%)では、この割合が3分の1にまで増加しています。
- 同じく17%の人が、「より健康的な食品を入手しやすく」なることが減量に役立つと考えており、アルゼンチン(36%)とチリ(30%)では約3分の1に上ります。
- 「食品表示の明確化」は、13%の人が減量に役立つと考えており、ドイツでは23%に上ります。
その他、食品の栄養表示の明確化(13%)、健康に配慮した新製品(12%)、健康的な原材料の加工食品(11%)、体重管理サービス(9%)などの取り組みが、約10人に1人に支持されています。