2024年グローバル予測:世界の70%の人が「2024年は良い年になる」と期待
【プレスリリース】世界最大規模の世論調査会社イプソス株式会社(日本オフィス所在地:東京都港区、代表取締役:内田俊一)は、世界34カ国25,292人を対象に、「2024年グローバル予測」 調査を実施しました。 世界の70%の人が「2024年はより良い年になる」と期待を抱いていることが明らかになりました。日本の期待感は34か国中最下位ではあるものの、昨年の同調査と比較すると、3%上昇しました。

イプソスでは2012年より毎年同時期に、市場トレンドの把握や消費者行動の理解のため、過去一年とこれからの一年について考える調査を実施しています。
調査結果のサマリー
- 「2024年は2023年よりも自分にとって良い年になると楽観している」という設問に、「当てはまる」と回答した人の数は70%(世界平均)
- 「世界経済は 2023 年よりも 2024 年の方が良くなる」という設問に、50%の人が「当てはまる」と回答(世界平均)
- 世界的に2024年をポジティブに捉えていることが伺える。過去10年間で最低の数値となった2022年に比べ「自分にとって良い年になる」と回答した割合は5ポイント、また「世界経済は良くなる」と回答した割合も4ポイント上昇した。
- 世界的に2024年をポジティブに捉えていることが伺える。過去10年間で最低の数値となった2022年に比べ「自分にとって良い年になる」と回答した割合は5ポイント、また「世界経済は良くなる」と回答した割合も4ポイント上昇した。
- 尚、日本は上記2つの設問ともに、「当てはまる」と答えた割合は、34カ国中最下位であるものの、「自分にとって良い年になると楽観している」は前回より3ポイント上昇した。
調査結果
「2024年は2023年よりも自分にとって良い年になると楽観している」「世界経済は2023年よりも2024年の方が良くなる」というそれぞれの設問に「当てはまる」と答えた割合 (2012年からの推移)
調査を始めた2012年からの水準には満たないものの、過去10年間で最低の数値を記録した2022年と比較すると、状況が好転しています。2023年より2024年は「自分にとって良い年になる」とする数値は5ポイント、「世界経済は良くなる」とする数値は4ポイント上昇しました。
各国別にみると、日本は「2024年は2023年よりも自分にとって良い年になると楽観している」という設問に、「当てはまる」と答えた割合は39%。34カ国の中でもっとも期待度が低いものの、前回調査時より3%上昇しており、グローバルの結果と同様に、ややポジティブ傾向であることがうかがえます。
また、「世界経済は2023年よりも2024年の方が良くなる」という設問には、「当てはまる」と答えた割合は、日本は30%と前回調査時からの変化はなく、34カ国の中でもっとも期待度が低い結果となりました。
Q. 2024年は2023年よりも自分にとって良い年になると楽観している
Q. 世界経済は2023 年よりも2024 年の方が良くなる
今回の調査結果について、イプソス株式会社代表取締役社長の内田俊一は以下のように述べています。
「ウクライナ侵攻やそれに伴う物価高など、最悪とも思える2023年に比べ、来年は世界的に楽観的な見方が強まっています。日本の期待感が世界最下位という結果は、円安や物価高、社会保障費の増加など、経済的閉塞感や政権の支持率低下など様々な不安要素が影響していると考えられます。しかし、グローバルという視点に切り替えてみると、インフレに関して言えば日本は先進7カ国(G7)の中でも最もインフレ率が低い国であり、良くコントロールされています。プラス面よりもマイナス面に着目し、そこをより良くしようとする文化的特徴や国民性も今回の結果に繋がっているのではと推測します。今回の調査は、過去10年間毎年行っています。この数字がどのように変化していくのかをまたお知らせします。」
調査概要
調査方法:イプソス グローバルアドバイザー調査プラットフォーム 、IndiaBus プラットフォームを使用したオンライン調査
調査対象:世界34カ国25,292人(インドの18歳以上、カナダ、マレーシア、ニュージーランド、南アフリカ、トルコ、米国の18~74歳、タイの20~
74歳、インドネシアとシンガポールの21~74歳、その他の国の16~74歳の成人)
実施日:2023年10月20日~11月3日
調査機関:イプソス