グローバル市民の67%は国境閉鎖を支持しているが、コロナが封じ込められると信じている人は33%

新型コロナウイルスへの対応が評価されるニュージーランド。アメリカは落第点。意見が交錯しています。

ハリファックス国際セキュリティフォーラムとイプソスが実施した新たな世論調査によると、グローバル市民の多くは新型コロナウイルスと戦うために国境を閉鎖することを支持しているが、コロナウイルスが封じ込められていると信じる人は比較的少ない。世界28カ国で21,000人を対象に実施した調査によると、ほとんどのグローバル市民は、国内でウイルスと戦うために、より孤立した世界に転じることを支持しています。

COVID-19のコロナウイルスが封じ込められていることが証明されるまで、国境を閉じ、誰も出入りを許可してはならないということに同意している調査対象者は67%(30%は強く同意/38%はやや同意)です。国境閉鎖を支持する傾向が強い国は、マレーシア (92%) 、オーストラリア (83%) 、カナダ (82%) 、チリ (82%) 、ペルー (81%) 、南アフリカ (78%) などです。米国人の67%が国境閉鎖を支持しています。オランダ (44%) 、スウェーデン (47%) 、ドイツ (50%) 、ベルギー (52%) 、ハンガリー (56%) 、ポーランド (57%) など(主にヨーロッパ)は、国境閉鎖に同意しない傾向が見られます。

国境閉鎖への支持がこれほど強いのは、コロナを抑え込むことができていると考える人が比較的少ないという事実が影響している可能性があります。新型コロナウイルスの大流行はすでにおさまり、まもなく終わるということに同意しているグローバル市民はわずか33%(7%が強く同意/26%がやや同意)です。マレーシア (71%) 、サウジアラビア (69%) 、インド (68%) 、中国 (58%) 、ロシア (52%) は、ウイルスが大部分は抑え込むことができていると信じているようですが、イギリス (17%) 、スペイン (18%) 、日本 (19%) 、ベルギー (20%) 、カナダ (21%) 、フランス (21%) 、チリ (21%) 、オーストラリア (21%) は、ウイルスが抑え込むことができているとは信じていないようです。アメリカ人の27%がCOVID-19は抑え込むことができており、間もなく終わると信じています。

今日の困難な経済問題を考えると、自国が世界に目を向けず、国内にもっと集中する必要があることに同意しているのは78%(33%が強く同意/45%がやや同意)で、昨年より5ポイント増えています。ロシア(89%、+4)、トルコ(88%、+17)、コロンビア(88%、+2)、南アフリカ(86%、+4)の人々は、自分の国がそうすべきだと考えているようですが、ドイツ(65%、+4)、スウェーデン(66%、変化なし)、イタリア(67%、+2)、オランダ(69%、+13)の人々はそうはあまりそう考えていないようです。

新型コロナウイルスへの対応でニュージーランドがトップに。米国は落第点

新型コロナウイルスの大流行に対処する上で、特定の国や組織が優れたリーダーシップを示しているかどうかを評価するよう、グローバル市民に求めました。ニュージーランドは世界の人々から最高の評価を得ており、74%がニュージーランドは優れたリーダーシップを発揮したと信じています。しかし、米国がパンデミックにどのように対処してきたかについて、同じことが言えると考えている人はわずか22%です。下表は、評価を受けた国や組織が優れたリーダーシップを示していると考えている調査対象者の割合を示しています。

chart1米国がこの分野で遅れをとっていることは明らかであり、コロナ対応を通じてリーダーシップを示したと考えている米国人は39%にすぎません。米国人が最も厳しいと判断する国は中国 (32%) だけで、米国人はカナダ(84%) が最もリーダーシップを発揮したと信じています。

WHOに対する意見と、WHOがパンデミックへの対応において優れたリーダーシップを示してきたかどうかに対する評価は、まちまちです。WHOがリーダーシップを示したと信じる割合が高い国はマレーシア (84%) 、南アフリカ (72%) 、スウェーデン (68%) 、メキシコ (68%) 、ブラジル (65%) などです。WHOのリーダーシップを最も信頼できない国は、日本 (27%) 、韓国 (28%) 、ペルー (32%) 、チリ (52%) 、ポーランド (52%) 、イタリア (52%) 、スペイン (52%) などです。

これは、2020年8月21日~9月4日に実施したイプソスグローバルアドバイザー(Ipsos Global Advisor)調査の結果です。この調査は、Ipsos Online Panelシステムを通じて世界28カ国で毎月実施されています。ここで報告する調査対象国は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、米国です。サンプルサイズはは21,104人(米国とカナダでは18~74歳、その他の国では16~74歳)です。
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