短い休暇を3回以上取得したアメリカのミレニアル世代は10人中3人

昨年ミニ休暇を取ったミレニアル世代は72%。アメリカの若者たちは休暇を短くすることを選んでいます。

ワシントン, DC —Allianz Global Assistanceの依頼でイプソスが実施した世論調査によると、昨年、米国人の66%が少なくとも1回は5泊以下の旅行をしました。これは若い世代(ベビーブーマー世代の60%に対し、ミレニアル世代では72%、X世代では69%)に牽引された結果です。米国人の29%は、昨年の最長旅行が5泊以下だったと回答しているので、こういった短い休暇が最長の休暇になることもあるようです。若年層の米国人の間でよりこの傾向が強く、昨年の最長旅行は5日間未満だったと答えたのは、ベビーブーマー世代のわずか23%に対して、ミレニアル世代では33%、X世代では31%でした。

若年層の米国人が旅行期間を短くする傾向にあることから、昨年7日以上の旅行をしたミレニアル世代は17%に止まりました。これはX世代(21%)やベビーブーマー世代(22%)よりもその傾向が低いことになります。

このようなミニ休暇の目的も世代によって異なります。昨年5泊以下の旅行をした人々にその目的を質問したところ、32%は仕事を休む期間が短くて済むと回答しました。ミレニアル世代では37%、X世代では40%がそう回答しています。また、32%は特別なイベントに参加したり友人を訪ねたりするのに数日しかかからなかったからだと回答しました。ミレニアル世代(34%)とベビーブーマー世代(38%)は、X世代の23%と比較して、この種の旅行をする傾向が強いようです。短い休暇を取った米国人の26%は、短い旅行ではあるがより頻繁に休暇をとることができると回答しています。これは米国人の25%、特にミレニアル世代では29%がミニ休暇を3回以上取ったという調査結果とも一致します。

ミニ休暇を取った人々の19%が長期旅行の経済的負担が休暇を短くする動機だと回答しています。このことは、ベビーブーマー世代(11%)で最も傾向が弱く、ミレニアル世代(25%)とX世代(21%)でその傾向が強く出ています。世帯所得が5万米ドル以上の人(51%)は、50万米ドル未満の人(29%)よりも5泊以上の長期旅行をする可能性が高く、経済的な理由も休暇の好みを左右する要因となっています。

その他、友人と一緒に旅行するには長い旅行より短い旅行の方が簡単だという理由もあります。昨年、短い休暇を取った人々の10%は一緒に旅行する友人を探しやすいからだと回答し、特にミレニアル世代(18%)でその傾向が強く出ました(X世代7%、ベビーブーマー世代3%)。

高齢世代ほど長期の旅行をする傾向があるようです。ベビーブーマー世代の過半数が昨年少なくとも一回はミニ休暇を取りましたが、40%は5泊以下の旅行を一度もしなかったと回答しました。これはX世代では31%、ミレニアル世代では28%という結果です。しかし高齢世代の米国人が不釣合いなほど長期の休暇を楽しんでいるというのは公平ではありません。昨年、一度もレジャー旅行をしなかったと回答した米国人は28%で、ベビーブーマー世代では35%と、ミレニアル世代(26%)、X世代(24%)と比較してその傾向が最も強いという結果でした。

 

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調査について

これはAllianz Global Assistance社の依頼でイプソスが実施した世論調査の結果の一部です。本調査は、5月1日~2日、米国の成人1,005人を対象にイプソスI-Sayパネルを通じてオンラインで実施したものです。18~34歳のミレニアル世代、35~54歳のX世代、55歳以上のベビーブーマー世代と大まかに定義されています。 データはサンプル構成がセンサスデータに基づく成人人口構成を反映するように加重されています。イプソスのオンライン調査の精度は信頼区間を使って測定されます。この場合、全アメリカ成人を対象とした調査では、±3.5点以内の精度です。サブセットでは信頼区間が広くなります。

 

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