「クレジットカード利用実態調査」の結果を公表
イプソスは日本のクレジットカードの利用実態を明らかにするべく185,000人にオンラインアンケートを実施し、その結果を公表しました。
この調査のレポートは、下記よりご覧いただけます。
結果の要約
- 調査対象者の81%は、過去6ヶ月以内にクレジットカードを1枚以上利用した。クレジットカード利用者のうち42%は、1枚のカードのみを利用
- 国際ブランド別シェアは、VISAが50%超、次いでJCB、マスターカードであった
- 高年収ほど利用クレジットカード枚数が多く、ゴールドカード、プラチナカードの利用率が高い
- 利用した場所では、ネットショッピング・通販(クレジットカード保有者の67.4%)、スーパーマーケット(47.7%)が多い。
- ポイントサービスの中で最も利用が多かったのがTポイント(70%)。次いで楽天スーパーポイント(57%)、Ponta(44%)。
日本人のクレジットカード利用実態
18歳から79歳の185,495名を対象にオンライン調査を実施したところ、81%に当たる151,565名が過去6ヶ月以内にクレジットカードを1枚以上利用したと回答した。利用したクレジットカードは延べ300,538枚で、一人平均1.99枚(人口構成によるウェイト修正後)を利用している。クレジットカード利用者のうち、42%はカードを1枚のみ使っている。
年代別にクレジットカードの利用状況を見てみると、18歳から29歳の若年層のうち、クレジットカードを1枚以上利用したのは64%である一方、60歳代の利用率は88%となり、60代までは年代が高いほど利用枚数が増えるという結果であった。
国際ブランドシェア
30万枚のクレジットカードの国際ブランド別シェアは以下のとおり、VISAが50%超となり、次いでJCB、マスターカードとなっている。クレジットカードのグレードごとに国際ブランドシェアを見ると、プラチナカードではアメリカン・エキスプレスやダイナースクラブ、銀聯のシェアが高くなり、その分VISA、JCB、マスターカードのシェアが低くなっている。
年収別利用クレジットカード枚数とカードグレード
クレジットカード利用者151,565名を年収別で見ると、高年収ほど利用クレジットカード枚数が多い結果となった。特に5枚以上のクレジットカードを使い分けるヘビーユーザーの比率は年収が高まるほど、高くなる。
下記のグラフでは、利用しているすべてのクレジットカードのグレードを年収別に集計した。年収が高いほど、ゴールドカード、プラチナカードの利用率が高まり、年収が2,000万円を超える層では40%以上がゴールドまたはプラチナカードを利用している。
利用場所
クレジットカードを実際に利用した場所は、ネットショッピング・通販が最も高くクレジットカード保有者のうち67.4%がクレジットカードでの決済を行っていた。次いで多いのがスーパーマーケットで47.7%、公共料金の支払いが37.1%となっている。最近、クレジットカードでの納付が広まりつつある税金は7.4%という結果であった。
Total | 男性 | 女性 | |
スーパーマーケット | 47.7 | 42.6 | 52.6 |
コンビニ | 22.5 | 26.9 | 18.2 |
デパート | 30.6 | 25 | 36 |
レストラン | 30.9 | 31.9 | 29.9 |
ドラッグストア | 24.3 | 21 | 27.5 |
ガソリンスタンド | 30.4 | 38.1 | 23 |
ネットショッピング・通販 | 67.4 | 67.9 | 67 |
Total | 男性 | 女性 | |
レジャー施設 | 16.5 | 18.2 | 15 |
公共料金の支払い | 37.1 | 39.5 | 34.7 |
税金の支払い | 7.4 | 9 | 5.8 |
国内旅行 | 30.3 | 32.7 | 28.1 |
海外旅行 | 11.3 | 11.1 | 11.5 |
その他 | 25.6 | 28.7 | 22.6 |
ポイントサービスの利用
クレジットカード利用者にポイントサービスやマイレージサービスの利用状況も合わせて聴取した。ポイントサービスの中で最も利用が多かったのがTポイント(70%)、次いで楽天スーパーポイント(57%)、Ponta(44%)と続く。マイレージサービスではANAが14%とJALが13%であった。
調査の詳細について
今回実施したクレジットカード保有実態の大規模調査では、46種類のクレジットカードを特定し、グレードや利用年数などを幅広く聴取しております。電話やウェブサイトを通じてのクレジットカード会社への問い合わせ経験を持つ消費者や、特定のクレジットカードを持つユーザーに対するインタビュー調査なども可能となるように実施いたしました。
イプソス金融チームは今後も日本国内外の金融サービスの利用状況などを幅広く捉え、エンドユーザーに対するサービスの改善を図る金融機関様に資する情報提供を行ってまいります。
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調査概要
調査時期
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2016年11月8日~11月18日 |
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調査対象者
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日本全国18~79歳の男女 |
サンプルサイズ
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185,495名 うち151,565名が過去6ヶ月にクレジットカードの利用ありと回答 |
調査方法
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オンライン調査 |
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