グローバル消費者信頼感インデックス、 微減
今月のグローバル消費者信頼感ナショナルインデックス(Consumer Confidence National Index)は、10月と11月のスコア(どちらも50.5)からわずかに低下し、50.1となりました。ナショナルインデックスは、現地の経済、個人の財務、貯蓄、大規模な投資に対する信頼度の現状と将来の見通しついて、24カ国の消費者態度を示す指標です。Ipsos Public Affairsが毎月、調査を実施しています。
この調査結果は、トムソン・ロイター/イプソスのプライマリ消費者センチメントインデックス(PCSI: Primary Consumer Sentiment Index)のデータを基にしています。2010年1月から米国、カナダ、イスラエルの18~64歳、その他21か国の16~64歳を対象に、毎月17,500件のアンケート調査を実施しています。
ナショナルインデックススコアのトップは中国(70.7)で、次いでインド(64.3)、スウェーデン(63.1)、アメリカ(60.5)と続きます。中国、インドの両国は過去3ヶ月で大幅な上昇(+2.4ポイント)と下降(-2.4ポイント)が見られました。イタリア(37.8)、トルコ(38.8)、南アフリカ(39.5)はインデックスの低スコア国となりました。
プライマリ・ナショナルインデックスには、職の安定に対する認識を表す「ジョブインデックス(Jobs Index)」、経済に対する期待を表す「期待インデックス(Expectations Index)」、各国の投資環境に対する認識を表す「投資インデックス(Investment Index)」の3つの補助的な指標があります。
2017年12月のジョブインデックス(57.3)は過去3ヶ月間で0.4ポイント上昇(9月:56.9)し、昨年12月と比較すると2.4ポイント上昇しました。9月からの変化を国別に見ると、アルゼンチンでは4.7ポイント上昇、一方トルコでは大幅な下降(-5.1ポイント)が見られます。全体的に見ると、中国が70.8引き続きトップ、次いでアメリカ(70.7)、スウェーデン(70.6)と続きます。ブラジルはインデックス対象国の中で最も低いスコア(32.1)となりました。
期待インデックスのスコアは、過去3ヶ月で0.2ポイント上昇(58.0→58.2)しました。70ポイント以上を記録した中国(+1.0ポイント)とインド(-1.2ポイント)の3ヶ月間の変化は小幅なものとなりました。 トルコ(45.2)と南アフリカ(47.0)は、10月・11月に引き続きインデックス対象国中で低スコアを記録した2カ国です。
投資インデックスも他の補助的指標と同様の動きが見られました。スコアは43.8に上昇、前月に引き続きトップは中国(69.4)、次いでインド(65.3)、スウェーデン(59.8)が続きます。 しかしインド(65.3)は過去3ヶ月で大幅に低下(-3.7ポイント)し、中国(69.4)は大幅に上昇(+3.3ポイント)しました。アルゼンチン(47.6)とベルギー(41.7)の両国では、過去3ヶ月間で5ポイント以上上昇し、インデックス対象国の中で最大の上昇となりました。イタリア(28.1)、日本(29.1)、ハンガリー(32.0)は今月のインデックスで低スコアを記録しました。