企業のサステナビリティ: インパクトを創造し測定する

「サステナビリティ(持続可能性)」がどのように実存する脅威を軽減し、ビジネスの継続性を補強し、ステークホルダーをまとめ、優位性を向上させるかを考えます。

「サステナビリティ」の概念は定着してきています。2019年世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のアジェンダもサステナビリティに関する項目が多くを占めていました。政府や人々は、過剰人口、過剰消費、そして富の不平等な分配によって生まれた数多くの危機に気づきはじめています。そしてブランドは、社会的問題や政治的問題に対してあまり気後れせず取り組むようになってきました。

企業のサステナビリティの活動の幅の一方の端は「害は無い」、もう一方の端は「社会的価値創造」だとします。この場合、その企業がその幅のどの位置にあるのかは、晒されるプレッシャーの強さによって変わります。例えばサプライチェーンは資源の枯渇や地政学上、規制上の脅威に晒されています。また、ステークホルダーは企業活動に社会的価値を反映させるように求めるようになりました。そして、消費者の行動は、ますますミッション主導型に変化しています。

民間では真向から問題に取り組み、真のインパクトを与える解決策を見出すようになりました。そして、自社のステークホルダーや消費者に対し、見出したインパクトの影響を証明し、明らかにしようと果敢に挑んでいます。しかし、社会的およびビジネス上のインパクトを生み出すのは簡単な課題ではありません。

このペーパーでは、企業は、サステナビリティのという観点でインパクト(あるいは、投資収益率-ROI)をどのように考える必要があるのかについてイプソスの知見が掲載されています。大きな潜在力を秘めたインパクトにどう投資すればよいか、インパクトの達成度をどう測定すればよいか、そしてそのインパクトをどのように伝えればよいのか。サステナビリティ・ジャーニーの中で考えます。

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