メインストリートの退廃:皆、どこへ行ってしまったのか?

人々がオンラインショッピングへ移行すると同時に、物理的な小売店舗・施設の存在感が衰退し、その利用頻度も減少しています。世界24か国で実施したイプソス・グローバルアドバイザー(Ipsos Global Advisor)による調査から、ショッピングの習慣と環境の変化についての調査結果をご紹介します。

メインストリートの退廃:皆、どこへ行ってしまったのか?

今回の調査によると、デジタル方式で、より利便性を重視した選択肢に頼るケースが増えている一方で、“メインストリート(町の大通り)”に店舗を構える従来型のビジネスが減っているということが明らかになりました。地域のショッピングエリアで消滅していく様子が最も顕著なものは、本屋(世界の調査対象者1万9,000人以上の39%が、「以前より見かけなくなった」と回答)、通りの新聞・雑誌類販売店(37%)、および家具店(34%)です。対照的に、「見かける頻度が増えた」、あるいは「見かける頻度は以前と変わらない」のは、ドラッグストアや薬局(73%)、総菜やテイクアウトフードを販売している店舗・レストラン(66%)、および各種チェーン店やフランチャイズ店(66%)でした。

  • 対象者全体の4分の1(25%)が、「総菜やテイクアウトフードの販売店舗・レストランが過去3年間で増加した」と回答しています。「お総菜やテイクアウトフードの販売する店舗・レストランが増加した、あるいは以前と同じくらいの店舗を見かける」と回答したコ消費者は、コロンビアでは、5人中2人(79%)で、この数字は、中国(78%)とメキシコ(78%)を僅かに上回っています。
  • 注目すべきは、25%の人が、「客の少ない店舗、あるいは空き店舗の増加が見られる」と回答していることです。日本と英国では、65%の人が、「3年間に比べ、客の少ない店舗、あるいは空き店舗が増加している、あるいは以前と同じ頻度でそういった店舗を見かける」と回答しており、この数字は、スペイン(62%)を僅かに上回っています。

地元の商店街に見られるこのような変化に拍車をかけるかのように、消費者は、「3年前に比べてオンラインでショッピングする頻度が増えた」と回答しています。

  • 概して、中国、英国、およびポーランドの消費者については、「3年前に比べてオンラインでショッピングする頻度が増えた、あるいは、その頻度は変わらない」回答する傾向が最も顕著でした。割合が最も低かったのは、ペルー、ハンガリー、およびセルビアです。
  • 「3年前に比べ、紙面の新聞や雑誌を購入する頻度が増えた、あるいは、その頻度は変わらない」と回答した人の割合は35%にとどまっています。一方で、同じ割合の人が、「その頻度は減った」と答えています。
  • 「3年前に比べ、対面で食べ物を購入する頻度が増えた、あるいは、その頻度は変わらない」と回答した人の割合は77%で、「対面で購入するもの」のリストのトップに躍り出ました。これに続いて、「大型店舗でショッピングをする」という人が71%、「小型店舗でショッピングをする」という人は67%という割合になっています。

ショッピング習慣が変化するにつれ、街での社会的、かつ個人的な活動も変化しています。

世界各地で調査に回答した消費者の大多数は、「レストランで食べる」(57%)、「ヘアサロン・美容サロンへ行く」(54%)、および「コーヒーショップに行く」(53%)行動については、「3年前と比べて頻度は変わらない、あるいは増えた」と回答しています。

  • 「3年前と比べ、レストランで食事する頻度は変わらない、あるいは増えた」と回答した消費者の割合が最も高い(84%)のは中国です。「コーヒーショップに行く」について、同じ回答をした人の割合が81%だったのはコロンビアで、「ヘアサロン・美容サロンに行く」についての割合が68%だったのは、メキシコとポーランドの両国でした。

しかしながら、 世界的なトレンドを見ると、街での活動の多くは減少傾向にあります。「バーやパブに行く」、「映画館に行く」、および「通りの屋台で食べ物を買う」のそれぞれにおいて、「頻度が減った」と回答した世界各地の消費者の割合は、「増えた」より15%多いのです。これらの項目については、国によって顕著な違いが見られます。

  • 「コーヒーショップの行く」という傾向については、ロシアの37%減からコロンビアでは20%増までと、その変化の範囲には幅があります。
  • 「映画館に行く」については、南アフリカの48%減からメキシコの23%増まで、この変化の範囲にも幅が見られます。
これらの調査結果は、2017年9月22日~10月6日に、16~64歳(アメリカとカナダでは18~64歳)の19000人以上を対象にイプソス・グローバルアドバイザーで実施した買い物行動調査によるものです。イプソス・オンラインパネルシステムを利用して世界27カ国実施されました。