Flair Brazil 2017 瓦礫か?それとも、種か?
1. ブラジルは厳しい状況
ブラジルが、このような厳しい状況に直面したのは今回がはじめてというわけではありません。
「ブラジルは、ローラーコースターのようにアップダウンの激しい道のりを生き抜かなくてはならない」と言う人もいます。
現在ある政治的、経済的、そして道徳上の危機によって、新しく、良心が目覚め、真の変化がもたらされる可能性があるのです。
今は、是が非でも、賢い選択をしなくてはなりません。
2. 「ブラジルは間違った方向に進んでいる」と感じている人の割合は人口の87%
ブラジル経済における消費者信頼感は低く、これまでにないレベルの自尊心の危機に陥っています。:20%が、「ブラジル人であることを誇りに思っていない」と主張していいます。
3. ブラジルは小さな楽しみは諦めないままグレードダウンした製品・サービスを購入するようになっている
このような経済危機に見舞われながらも、自身の楽しみを追求する性質は強いまま残っています。ですが、楽しみを求める意識は高くなっていますが、以前のような物々しさはさほどありません。「プレミアムな消費」は、「日々の小さな道楽で満足を得られる」よう、姿を変えています。
4. ブラジルのシェアリングエコノミーは成長している
これは、より安い価格、副収入、環境にとってよいことをする機会、革新、そして、消費者の“新・生活哲学“(獲得よりも、体験・使用の方がより重要)が生まれたことを示しています。
シェアリングエコノミーは、従来型企業と競うだけでなく、現状にも影響を及ぼし、さらには、新しい課題も提示しています。
5. ブラジルはユーモアをまだ失っていない
ユーモアは、この国が体験している経済的・政治的な、そして道徳上の危機に対処するために使える武器のひとつです。
感情に訴えかけるコンテンツ満載でも、そのゴールデンアワーのスピーチや広告に真実に欠けていたら、そこに信頼性はないので、もはや、適切とは言えません。
6. ブラジル人の要求は、厳しくなっている
市民・消費者は、情報---特にソーシャルメディアの情報---を求めており、今までよりも頻繁に苦情を申し立てるようになりました。
このような中、市場の主要企業の多様性が増し、他とは「異なる」と捉えられている選択肢が、スペースを獲得するようになっています。現在は重要視されているのは、信憑性です。
7. ブラジルは高齢化が進む
30年後には、65歳以上の人口が15歳以下を上回ると予想されます。これによって、ブラジル社会には、社会的、政治的、そして経済的な、真の転換がもたらされるでしょう。
ブランドや企業は、まだ。、シニア世代の消費ポテンシャルを考慮に入れていません。
8. ブラジルのインターネット利用率は向上中
ブラジル人の3分の2(62%)が、インターネットへアクセスできる状態となっており、この割合は、2006年比で106%増に相当します。
ブラジルは、フェイスブックのユーザーデータベースの規模では、第2位です。また、オンラインでの社会的交流プラットフォームで見ると、その規模は世界最大を誇っており、9,900万人以上のユーザーがいます。ブラジルのトレンドを示すトピックが、ツイッターの世界言及ランキングで、トップを飾ることも多々あります。
9. ブラジルは新しいアクティビズムについて議論を広げる入口
同国はまだ非常に保守的ですが、それでも、性別に関する議論は、重要なトピックと見なされるようになりました。活動家の運動は、今までのように、大学だけで行われる運動ではなくなっています。
ブランドの中には、LGBTや、人口のその他のセグメントの人とコミュニケーションを図れるのではないかという新しい可能性を探究し始めているところもあります。
10. ブラジルはフェミニズムの新しい波に直面
2014年、女性に対する暴力への社会的許容に関するIPEAの調査結果に呼応しては始まったオンラインでの男女同権運動、#IDoNotDeserveToBeRaped キャンペーンは力を増しています。ブランドはこの「新しい」女性たちの本当の姿を理解し、ブランドのコミュニケーションと企業活動に組み込むことが不可欠です。