2020年 世界のジェンダーに対する姿勢
性別特性の関連付け
ロシア人の3人中ほぼ2人が、「強さ」を女性よりも男性と関連付けています。
中国とトルコでは「英知」と関連付けられやすいのは女性よりも男性です。
中国では10人に3人が「ユーモア」は女性よりも男性的な特徴だと考えています。
調査対象となったすべての国の中で最も低かったのは、「他人への思いやり」を女性的な特徴よりも男性的な特徴だと考えていたセルビア人はわずか1%だったということです。
中国、インド、サウジアラビアでは調査対象者の3分の1が「自信」を女性よりも男性により関連付けています。
中国では半数近くの人が女性よりも男性を「リーダーシップ」に関連付けています。
役割の関連付け
サウジアラビアでは、35%の人が請求書の支払いや金銭管理を男性が行う傾向があると答え、20%の人が女性が行う傾向があると答えています。日本では男性13%に対し、女性は27%と、女性が男性を大きく上回る唯一の国です。
56%のロシア人は、子どもの世話は男性よりも女性がすると考えており、過半数を超えたのはロシアだけでした。
中国では、女性よりも男性のほうが家の維持修繕をしていると考えている可能性が高いようです。
セルビア人の半数が料理は女性の担当と考えており、男性がするものと考えているのはわずか1%です。
ロシア人とセルビア人の半数以上が、掃除は男性よりも女性がすると考えています。
セルビアでは、10人中7人近くが選択は女性がするものと考えています。
職業の関連付け
日本(27%)、インド(26%)、サウジアラビア(27%)では、4分の1以上の人が、医師は女性よりも男性だと回答しています。
ロシアでは半数が教師は男性よりも女性だと回答しています。
グローバル平均では、政治家は女性よりも男性だと思われがちです。この傾向が顕著なのはロシアで半数以上がこれに同意しています。
フランス(9%)では、科学者は男性であることが多いと考える人はグローバル平均(21%)より少ないという結果です。
ロシアでは、68%の人がIT関連の労働者は女性よりも男性だと回答し、グローバル平均の28%よりも40ポイント高くなっています。
セルビアでは建設作業はほどんど男性の仕事だと考えられています。
将来の予測
インドでは47%が特性、家事、職業の性別との関連性が5年後にはより増加すると考えています。韓国はその逆で、ほぼ半数(49%)が低下すると考えています。
この結果は、ジェンダーの将来に関する世界の世論を掘り下げた、イプソスの新しい報告書の土台となっています。その中で、イプソスは世界29カ国の20,000人以上の人々に、性別特性、家事、職業についての性差意識を尋ねています。そして、自国における将来の性差意識の変化について尋ねています。
このレポートは、イプソス「What the Future」シリーズの最新作で、男らしさ、メディアにおける女性の表現、おもちゃからファッションまでの商品のジェンダーに基づくマーケティングにも注目しています。レポートの全文は、future.ipsos.com/what-the-futureでご覧いただけます。