開発の進展に関する世界的な認識:「認識の誤りに潜む危険性」調査

これは、イプソスとゲイツ財団が28か国で実施した調査の結果です。主要な開発の進展についての知識、将来の展望、世界が現時点で懸念している課題を調査しました。

開発の進展に関する世界的な認識:「認識の誤りに潜む危険性」調査

これは、イプソスとゲイツ財団が28か国で実施した調査の結果です。主要な開発の進展についての知識、将来の展望、世界が現時点で懸念している課題を調査しました。

 

進展の矛盾:開発の成功の認知度が低いため、援助資金サポート力が弱体化

イプソスはゲイツ財団と連携し、貧困対策、予防接種、乳児死亡率、その他の公衆衛生問題の改善に向けた世界的な取り組みの進展に関する公共の認知・認識レベルを調査しました。この調査によって、援助国ではほとんどの人が「国際的な開発進展についての知識レベルが非常に低くかった」ほか、開発状況が、実際には著しく改善しているにもかかわらず、「世界各地の状況は悪化している」と考えていたことがわかりました。すなわち、援助国の援助資金が中途半端であるため、その大部分が効率よく使われていないと相互に強く関連付けられてしまい、援助自体がうまく行っていないと捉えられていることが伺えます。

 

この28か国調査の調査結果は以下のとおりです:

  • ゲイツ財団のゴールキーパー・レポートなど、データ上ではほとんどのケースで「発展目標の達成に向けて著しく前進している」と示されているにもかかわらず、援助国では、「発展途上地域の暮らしぶりは悪化している」と考えている人がほとんどだった。
  • さらに、援助国において、「今後15年間で、世界の最も貧困度が高い国々における経済的な機会、健康、あるいは教育の質が向上することが期待できる」と回答した人はほとんどいなかった。
  • 援助国の人のほとんどが、自国政府が開発支援に費やしている金額を、(大幅に)多く見積もりすぎていた。
  • とは言え、開発の進展について、情報に精通している回答者の間では、楽観論が拡大している。

 

将来に向けて発展が進むと期待するレベルが低いことや、開発についての事実の理解度が低いことのほかに、援助金額が多く考えられていることをあわせ踏まえると、援助国のほとんどで援助資金を確保することが困難であるのは当然のことです。「持続可能な開発目標(SDGs)に関するオープンワーキンググループ」など、援助を支持する団体は前進し続けながらも、ミッションの緊急性・重要性と、すでに遂げた前進によって生まれた有望感を示す取り組みを進める必要があります。

 

Ipsos Sustainable Development Research CenterのMeghann JonesとKaitlin Loveによる分析の詳細はこちら

 

調査概要

調査時期
2017年7月21日~8月25日
サンプルサイズ
世界28カ国 26,489人(うち25か国については、イプソス・オンラインパネルシステムで実施)