SDGs:世界の人々は飢餓と貧困の撲滅、健康的な生活の確保を最優先事項に

SDGs(持続可能な開発目標)の達成に十分な責任を果たしていないのは、企業や市民よりも、政府だと思われています

2021年5月27日、ワシントンDC — イプソスが世界経済フォーラムと共同で実施した国連のSDGs(持続可能な開発目標)に関する新しい調査では、「飢餓をゼロに」、「貧困をなくそう」、「すべての人に健康と福祉を」が世界の人々が選ぶ最優先事項としてランキングされました。
2015年、世界のリーダーたちは、2030年までにより良い世界を実現するための17の目標(SDGs)に合意しました。  SDGsは、政府、民間企業、市民社会、そして市民を巻き込み、すべての人にとってより良い、より持続可能な未来を実現するものです。イプソスは、28カ国の20,000人を対象に、16のSDGsの中からランダムに選ばれた8つを、今日取り組むべき優先順位の高い順にランク付けしてもらいました。16の目標のそれぞれについて、1万人近い回答者が評価しました。
今回の調査では、最優先事項について世界のあらゆる地域の市民がはっきりとした合意を持っていることがわかりました。

  • 「飢餓をゼロに」―世界的に最も優先度が高いと見られているSDGs。28カ国中20カ国で1位、その他6カ国でトップ3に入っている
  • 「貧困をなくそう」―世界で2番目の優先事項。4カ国で1位、その他20カ国でトップ3に入っている
  • 「すべての人に健康と福祉を」―世界第3位の優先事項。4カ国で1位、その他13カ国でトップ3に入っている

さらに、世界のランキングによると次の優先目標の3つはいずれも、9カ国でトップ3に入っています。

  • 「安全な水とトイレを世界中に」
  • 「働きがいも 経済成長も」
  • 「質の高い教育をみんなに」

ほとんどの国の上位3つの目標は、世界のトップ6に含まれています。 他のSDGsでは、いずれかの国でトップ3に入る目標は5つだけです。イギリスでは「気候変動に具体的な対策を」が3位、ドイツでは「海の豊かさを守ろう」が3位、韓国では「平和と公正をすべての人に」が3位、ベルギーでは「人や国の不平等をなくそう」が3位、インドでは「ジェンダー平等を実現しよう」が3位となっています。

調査対象となった28カ国での16の目標の平均順位をもとにした世界の優先事項ランキングは以下の通りです。

RANKING

調査対象となったすべての国の平均では、調査対象者の半数(53%)が、「自国の政府」がこれらの目標を達成するために課された責任を果たしていないと回答しています。「自国の企業」の場合は42%、「自国の国民」の場合は40%がそう答えています。しかし、自国の政府、企業、国民のそれぞれについて、平均22%が「責任を果たしている」と回答しています。

  • 過半数が自国の政府は責任を回避していると考えているのは20カ国で、最も多いのはハンガリー(71%)、コロンビア(69%)、南アフリカ(69%)、ブラジル(67%)です。
  • 過半数が企業の活動が十分でないと考えているのは、チリ(56%)、カナダ(55%)、トルコ(55%)、イギリス(54%)、イタリア(52%)、ハンガリー(52%)、コロンビア(51%)です。
  • 過半数が自国の「ほとんどの人」が十分な活動をしていないと考えているのは、トルコ(60%)、ハンガリー(56%)、イタリア(53%)、カナダ(52%)です。

世界経済フォーラムの記事を読む

 
本調査について
これは、イプソスが自社のGlobal Advisorオンラインプラットフォームで実施した28市場の調査結果です。イプソスは、2021年4月23日~5月7日、米国、カナダ、マレーシア、南アフリカ、トルコでは18-74歳、その他24市場では16-74歳の合計19,585人を対象に調査を実施しました。
サンプルは、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国(本土)、フランス、ドイツ、英国、イタリア、日本、スペイン、米国では各約1000人、アルゼンチン、チリ、コロンビア、ハンガリー、インド、マレーシア、メキシコ、オランダ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各約500人で構成されています。
アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、英国、ハンガリー、イタリア、日本、オランダ、ポーランド、韓国、スペイン、スウェーデン、米国のサンプルは、これらの国の75歳以下の一般成人人口を代表するものと考えられます。
ブラジル、チリ、中国(本土)、コロンビア、インド、マレーシア、メキシコ、ペルー、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコのサンプルは、一般人口に比べて都市部居住、高学歴、富裕層が多く、結果はより「コネクティッド」な人々の意見を反映していると捉えるべきです。
このデータは、各市場のサンプル構成が、最新の国勢調査データに基づく成人人口の属性を最もよく反映するように加重されています。
結果の合計が100にならない場合や、「差」が実際よりも±1程度大きくなったり小さくなったりする場合は、四捨五入や複数回答、不明や未記入の回答を除外したことが原因と考えられます。
Ipsos のオンライン調査の精度は、信頼性区間を用いて計算されており、1,000 人の世論調査の精度は +/- 3.5 パーセントポイント、500 人の世論調査の精度は +/- 4.8 パーセントポイントとなっています。Ipsosの信頼性区間の使用についての詳細は、Ipsosのウェブサイトをご覧ください。
この調査結果の公表は、現地の規則や規制に従います。

 

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