少数民族の扱いに関する世界の見解

今年で2回目となるイプソス平等指数調査は、人々が自国において最も不公平かつ不平等な扱いを受けていると考えるグループを明らかにするための質問が含まれています。

今年で2回目となる「イプソス平等指数調査」には、自国で最も不公平かつ不平等な扱いを受けていると考えるグループを明らかにするための質問が含まれています。  

国際人種差別撤廃デーを記念して、私たちはこの質問に対する調査結果の一部、具体的には回答の1つとして「エスニック・マイノリティ」を挙げた人の数をご紹介します。

  1. 調査対象となった 30カ国の平均で5 人に 1 人(21%) が、自国で少数民族が不平等または不公平な扱いを受けていることに同意している。
  2. 若い世代はこのような差別に対して特に敏感に反応する傾向があり、Z世代の4人に1人(24%、世界各国の平均)は、自分たちの居住地では少数民族が不当に扱われていることに同意している。
  3. 民族の多様性が高い国(インドネシアなど)や、比較的近年まで民族的理由による差別が合法であった国(米国や南アフリカなど)では、一般的にこの問題に対する懸念のレベルが高くなっている。また、先住民族が移住を余儀なくされたり、人種による奴隷制度が存在したりした地域では、より古い歴史の影響が長引いている可能性もある。
  4. 逆に、民族的に均一性が高く、移民のレベルが低い国(中国、日本、韓国など)では、移民を問題視する傾向は低い[AT1]  
  5. 所得による違い:高所得世帯の人々は、低所得世帯の人々よりもこのような差別を懸念する傾向がやや高い(22%対18%)。
  6. 教育の重要性:学歴が高い人ほど、自国でこの種の差別を目にする可能性が高くなる。教育レベルが低いと定義される人の 16% がこれが問題であると同意しているのに対し、教育レベルが中程度の人では 20%、高い教育を受けた人では 23%となっている。
  7. 企業の問題:自身で会社を経営している人(そうでない20%の人に対して、24%)、または企業のシニア・エグゼクティブ/意思決定者である人(そうでない20%の人に対し、 23%)は、少数民族グループが不当な差別を受けていることに同意する傾向がやや高い。

本調査について

これは、イプソスが2024年2月23日~3月8日に、イプソスグローバルアドバイザーオンライン調査プラットフォームと、インドではIndiaBusプラットフォームで30カ国を対象に実施した調査の結果です。インドでは18歳以上、カナダ、アイルランド共和国、マレーシア、南アフリカ、トルコ、米国では18~74歳、タイでは20~74歳、インドネシアとシンガポールでは21~74歳、その他すべての国では16~74歳の合計22,760人を対象に調査を実施しました。

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