世界が懸念していること - 2024 年 1 月

世界29カ国20,000 人以上を対象に、10年以上毎月実施している「世界が懸念していること(What Worries the World)」調査は、世界で起きている問題に関する各国の世論をご紹介します。

イプソスが毎月行っている「世界が懸念していること(What Worries the World)」調査では、一般市民が現在最も重要な社会問題や政治問題は何であると考えているのかを調査し、最新のスコアとその背景を10年以上のデータをもとに探ります。

インフレが22カ月連続で最大の懸念事項となっています。

懸念は 3 カ月連続で低下したものの、世界的な懸念を追跡調査した結果、29カ国で依然としてインフレが最大の課題となっています。

主な調査結果

  • 「世界が懸念していること」調査において、インフレは 22カ月連続で世界の懸念事項の第一位となっている。 3カ月連続で懸念は低下している。
  • 29 カ国で36%がインフレを懸念事項として選んでいる。
  •  現在、英国で最も懸念レベルが高いのはヘルスケアで、5分の2強(43%)がヘルスケアと回答している。
  • アルゼンチンとポーランドは依然として選挙後の波に乗っており、「正しい方向」スコアに反映されている。
  • アルゼンチンの「正しい方向」スコアは、過去10年間で2番目に高く、3分の2(66%)に達している。
  • ポーランドは過去10年間で最高の「正しい方向」スコアを記録し、57%が楽観的な見方を示している。
  • 国家間の軍事衝突は、テロと同スコア (9%)となった。イスラエルのスコア(41%)は先月から5ポイント上昇し、11月のスコア43%に迫る勢いだ。

インフレ

インフレを自国の最大の懸念事項として選んだのは10人に4人弱(36%)となっています。過去3カ月連続で減少し、36%となり、2022年5月(34%)以来の低水準です。この数字は、昨年のこの時期に記録されたスコアより 4 ポイント低いものの、2022 年 1 月のスコアを16%も上回っています。

最も懸念している上位5カ国のうち4カ国で今月懸念が減少しています。ポーランド (52%) だけが、回答が増加しています( 4 ポイント増)。

アルゼンチン(68%が懸念を抱いている)は先月過去最高水準に達しました。この15カ月間、インフレを最も懸念している国となっています。

犯罪と暴力

29 カ国で 10 人に 3 人弱 (29%) が犯罪と暴力を自国の懸念事項として選んでいます。

犯罪と暴力が最大の懸念事項であると回答した 5カ国のうち 4 カ国がラテンアメリカ諸国であり、チリ (65%)、ペルー (62%)、メキシコ (55%)、ブラジル (41%)となっています。スウェーデンは5番目につけています。

スウェーデン (53%) は先月 2 番目に高いスコアでしたが、その後 10 ポイント下がっています。これは2023年5月以来のスウェーデンの最低記録です。

逆に、チリは2023年5月以来の最高レベルの高さとなっています。

ヘルスケア

世界平均で5分の1(21%)がヘルスケアについて回答しており、6番目の懸念事項となっています。ヘルスケアの回答は安定している傾向にあり、2023年1月時点でも21%でした。

ヘルスケアはハンガリーの主要な問題であり、ハンガリー人の半数 (51%) がヘルスケアについて言及しています。過去 12 カ月のうち 10カ月でトップであり、ハンガリーの最大の懸念事項といえます。

英国もまた、5 分の 2 強 (43%) が回答しており、ヘルスケアが第一の懸念事項となっています。インフレがトップだった2023年9月以来、ヘルスケアが英国で最も高い懸念事項です。英国の最高記録は2018年2月の49%です。

気候変動

気候変動を懸念事項として挙げられているのは 16% で、先月から変化はありません。

ドイツは先月から5ポイント上昇して28%となり、オーストラリア、オランダと並んで最も懸念を抱いている国となりました。この結果、気候変動は、インフレ・移民規制、貧困や社会的不平等に次いで、ドイツで3番目に高い問題となっています。

オーストラリアは夏のピークを迎えており、28%というスコアは、2021年に27%が懸念事項として気候変動を選んで以来、1月としては最低の数字となっています。

シンガポール(23%)は先月最も懸念を抱いていた国でしたが、今月は10ポイント低下し、最も懸念している国の上位5カ国から外れています。

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